2008年11月10日〜20日のイタリア‘リグーリア州’の旅話。
リグーリア州は、地図の、赤く細長いところ。
美しいリヴィエラ海岸がずーっと続く、リゾート地としても名高い場所です。
今日は、ジェノヴァから、ラ・スペツィアに移動した14日の夜の話を。
もちろん、私達の旅の目的「郷土料理を食べつくす!」ことについて!
さて、前回心配したとおり、
「Che possiamo mangiare stasera? (ケ・ポッシアーモ・マンジャーレ・スタセーラ?) 」
= 今日の夜は何食べれる?
プランツォで地獄を味わった後、
ラ・スペツィアの街中を散策。
もちろん、食材探しも!
最後に入ったお店で、
Limoncino(リモンチーノ)=レモンのリキュール。
 これは、あのカンパーニャ州 ( ナポリのある ) のアマルフィ地方で有名なレモンのリキュール、Limoncello ( リモンチェッロ ) のリグーリア版。。
や、
Panigacci(パニガッチ)
 パンの1種。
 一度、焼いた生地を茹でて、ジェノヴァペーストを塗ったり、
 (この地方の)チーズやサラミを挟んで食べるものだそうです。面白い〜!

を見付け、とても素敵なマダムにさらにお薦めリストランテを教えてもらい、
出会ったのが、こんなお料理たちでした!
「 Il ristorantino di Bayon  イル・リストランティーノ・ディ・バヨン 」

8時の予約。
まずは顔くらいあるグラスを持ち、白ワインで乾杯。
まだ余裕しゃくしゃくの私達。
担当ごとに。
まずは、オーナー田中。
Scampi crudi al profumo di rosmarino
(スカンピ・クルーディ・アル・プロフーモ・ディ・ロズマリーノ)
=生のスカンピ、ローズマリー風味
なんて甘さ! なんてプリップリの身! なんて香り!
いきなりがつーんです。
Garganelli al pomodoro pachino e basilico
(ガルガネッリ・アル・ポモドーロ・パキーノ・エ・バジリコ)
=ガルガネッリの小さなトマトと バジリコのソース
実は、ガルガネッリはエミリア・ロマーニャ州のパスタ。
(上の地図を見てもらうと、ジェノヴァの斜め上にあります)
魚介は前菜とメインでとるので、ソースに引かれて選んでみました。
お次は、マダム田中。
Capesante al gratin con funghi
(カペザンテ・アル・グラティン・コン・フンギ)
=ホタテ貝のグラタン、キノコ入り
パン粉焼きです。とても美味しいパン粉でした。
クッチーナの香草パン粉の味に似ているなぁと、嬉しくなりました。
お次は、
Zuppa di pesce(ズッパ・ディ・ペッシェ)=魚のスープ
たっぷりの具。スカンピにムール貝にジャンケッティに魚。
この地方の特産といわれているものばっかりです!
そして、お約束のジェノヴァペースト。
旨い(ウマイ)! 美味い(ウマイ)! 上手い(ウマイ)!
ズッパ・ディ・ペッシェといえば、
季節ごとにメニューにのせている私達ですが、
次は、ぜひリグーリア風でご紹介してみたい〜。
そして、スタッフの私。
Ostriche in gratin su lettino di misticanza
(オストリーケ・イン・グラティン・ス・レッティーノ・ディ・ミスティカンツァ)
=野草をひいた上の、カキのグラタン
ホタテと香草パン粉焼きは同じでしたが、とっても美味しい一皿でした。
貝の下のサラダは添え物ではありません。しっかり食べれます。
Gamberi al marsala(ガンベリ・アル・マルサラ)=海老のマルサラソース
マルサラはシチリア州マルサラ地方の強精酒で、これはドルチェ(甘い)タイプ。
ソテーされた海老はとても濃厚な味で、
地元特産の松の実とレーズンがたっぷり入ったソースが、
更に更に更に、海老を引き立てていました。
Cinqueterre(チンクエテッレ)
の白ワインです。
マラノーラ産となってました。
これは、後日の世界遺産‘チンクエテッレ’の時にでてくる町のひとつです。
これは、疲れ顔のオーナーですこと・・・。
実は、これ、前菜が出る前の写真。
店に入って、メニューが運ばれて、オーダーして、1品目が出るまで、一時間・・・。
(まっ、オーブン焼きが時間かかるのもあるのですが。)
左後ろの男の人、オーダーも聞いてくれず、きょろきょろ。
この時、わずか15〜6名のお客様。なのに・・・。
表のCameriere(カメリエーレ)=給士人は、男の人一人!?
厨房は、どうも調理人一人に、洗い場のおばさん一人。
みんな交互に、店内を眺めに覗いてきている。
そんな時間あるなら、みんなを待たせないでー!!!
でも、大満足の料理だったから、笑い話。
いくら3時間半かかっても。
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