2012/07/12
Il viaggio di Sardegna ’11 -29-

2011年サルデーニャ州の旅話。
サルデーニャ4日目の9月6日。
島の中心、内陸部のヌオーロという町にいます。
前回のお話は、こちら
今日は、サルデーニャ在住の藤田さんにお願いして、
パスタ工房の見学に連れて来てもらっています。
サルデーニャに来たからには、どうしても見たかった、こちら、
「 Filindeu フィリンデゥ 」と申します。
今や、サルデーニャでも一人か二人しか作る人がいないらしい、
とても珍しい、とても貴重な、ヌオーロ地方独特のパスタです。
‘神の糸’とも呼ばれる、細い細い糸のような生地を、
重ねて造り上げるパスタ。
こちらがその貴重なパスタ造りの名人、グラッツィアさん。
セモリナ粉に、感覚で合わせた塩水を、少しづつ足しながら、
混ぜ合わせ、コネていきます。
台の上である程度、細い一本の棒状にしたら、
その生地を両手で、
引っ張って伸ばし、
折り曲げて、また伸ばす。というのを、繰り返していき、
1本を2本に、2本を4本に、4本を8本に…、と続けながら、
あの細さまでに仕上げていきます。
まるで、日本の素麺作りのようですが、素麺以上の細さです。
それに、ここ、サルデーニャのこのパスタは、
伸ばした生地を、植物で編んだ平たい籠に貼り付けていきます。
ここまでの作業を繰り返し、横に貼りつけていきます。
いつしか、グラッツィアさんは、娘さんと藤田さんと、
日常会話をぺちゃくちゃお喋りしながら、1面、貼り終えてました。
次に、少し角度をずらして、2面目に入ります。
終わったら、
また、角度をずらして、なんと3面目。
そして、パスタ作りが完成です。
最後に、籠のまま、天日に干して、乾燥させて、出来上がり。
という、大変に根気のいる、手間のかかるパスタです。
この作業を繰り返し、一人で立ちながら作っていくのは、
とても、体力がいるそうで、注文のある時だけ作られるそうです。
それに、こんなデリケートな鍛練のいる作業。
今では、習う人も少ないそうです。
ほんと、マダムとオーナーも挑戦してみたけど、
無理無理! そうそう簡単には伸ばせませんでした。。。
今回、こんな貴重なものを、見学できて、とっても、勉強になって、楽しくて、嬉しかったです。
藤田さんありがとうございました!
(この後もたくさん、お世話になっております…。)
それにしても、サルデーニャ人でも知らない人がいると聞きましたが、
ぜひ、ずっと残って欲しいフィリンデゥです。
去年、この時に買って帰ったものを、サルデーニャ特集で、
ご紹介させていただきました。
その時、体感された方も、まだの方も、
近々、また、サルデーニャ特集をする予定です。
すでに、藤田さんに注文して、
グラッツィアさんにフィリンデゥを、作ってもらっています。
ぜひ、一度、味わっていただき、サルデーニャを感じていただきたいです!!!
ぜひ、お楽しみに!
旅話の続きもお楽しみに!

クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ!

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