2013/02/04
Il viaggio di UMBRIA ’12 -09-

2012年9月‘ウンブリアの旅’の続きです。
12日の午後、次の滞在先、Spoleto スポレートに向かいました。
前回のお話はこちらへ。
モンテファルコから国道3号線で、スポレートまで1時間。
ナビのないレンタカーは、市内に入ってからが大変。
大雑把な地図しかなく、
ウンブリアの特徴の一つ、‘一方通行’の道に迷いながら、
どうにかホテルに到着です。
早速、観光にでかけました。
町の起源は紀元前にまで遡る、スポレート。
長い年月、様々な支配を経て、
小さな町ながら、ウンブリアで最も古い町だそうで、
静かな旧市街地には、古代ローマ時代の遺跡も残っています。
他、たくさんの名所があり、歴史だけでなく、
芸術や文化も受け継がれている、中世の風情を残す町なんです。
山に囲まれた、丘の上の町。
ここも、至るところに、階段の細い路地がありました。
真っ先に見たかったのが、
Piazza del Duomo ピアッツァ・デル・ドゥオーモ、ドゥオーモ広場に建つ、
Cattedrale di S.Maria Assunta カッテドラーレ・ディ・サン・マリア・アッスンタ、
サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂です。
荘厳なファサードに、彫刻とモザイク装飾が施された、
ロマネスク様式の建物。
聖堂の中には、修道増でありながら尼さんと駆け落ちしたという、
ルネッサンス期の巨匠、フィリッポ・リッピという人の、
素晴らしいフレスコ画を見ることができます。
とっても綺麗でした・・・。
そして、ドゥオーモから広場を眺めると、
緩やかな上りの階段。
ドゥオーモから上がる道というのは、珍しい町の設計らしいんですが、
とても美しい空間です。
(ここで、毎年6月〜7月に、
 スポレート国際芸術祭が開かれるそうです。
  ヴェネツィア国際映画祭と並ぶといわれるほどで、
   音楽祭の町として、世界中に知られているところです。)
 
そこから、次の場所へ。
どこまでも揺るかな上り坂。
緑が綺麗だった、Piazza campello ピアッツァ・カンペッロ、
カンペッロ広場を過ぎると、
Via del Ponte ヴィア・デル・ポンテ、ポンテ通りに。
そこからは、郊外の景色が広がり、
そして、いよいよPonte delle torri ポンテ・デッレ・トッリ、
トッリ(塔)の橋が見えてきました。
高さ78m、全長230mの水道橋は、川を渡る為と、
繋がっていた城塞に水の供給を確保する為に、
14世紀に建てられたとなっていますが、
もともと古代ローマ時代からあった橋なんです。
思った以上に広い道で、安心でした。。。
それより、
古い遺跡として、特別な橋を渡っている気分の私たちをよそ目に、
ダンスの練習をしている、地元の学生たちがいました。
なんか、羨ましいしぃ。と同時に、
何百年前の建物が存在していることが、
ホントに、すごいと改めて思いました。
そして、橋を渡って戻ってから、スポレート一番の高台へ。
Rocca Albornoziana ロッカ・アルボルノツィアーナ、アルボルノツィアーナ城塞。
かつての教皇領の要塞だったところ。
中を見学することができました。
よく知らないで来たところでしたが、
イタリア統一後の、1800年後半には、刑務所となり、
最近まで使われていたそうです。
確かに、不思議な空間でした。なるほどです。
そして、もう5時も過ぎて、薄暗く、少し肌寒くなってきたので、
ホテルに戻り、最後の遺跡を。
ホテルの真後ろにあった、Teatro Romano テアトロ・ロマーノ、
1世紀に建てられ、ほぼ原型を留めている、ローマ劇場です。
ここも、音楽祭などで、今でも使われてる遺跡の一つです。
その現場に一度でいいから来てみたいものです。。。
本当は、まだまだ見所のある、スポレートの町なんです。
日本では、あまり知られていない町ですが、
芸術・歴史がお好きな方には、お勧めの場所。
ローマから電車で1時間半くらいのところだし、
ふらっと、旅してみませんか???!!!
では、次は、スポレート料理をご紹介。
続きも宜しく!

クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ!

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