2014/03/02
Il viaggio di MARCHE ’13 -11-

2013年9月26日、
マルケ州の旅、3日目です。
前回までのお話はこちらへ。
マルケの最も南に位置する
アスコリ・ピチェーノ県の県庁所在地、
アスコリ・ピチェーノ市に来ています。

アペニン山脈へと続く山々に囲まれたアスコリ・ピチェーノです。
紀元前6〜7世紀、サビーナ族に由来する「 ピチェーノ人 」によって造られ、サラリア街道での塩の交易によって、ローマと接触するようになり、紀元前268年には古代ローマ帝国の植民地に。その後、相次ぐ侵入を受けながらも、ルネッサンス期に再び繁栄したこの町は、イタリアの数ある有名な町と競い合えるほど、豊かな美術に歴史、伝統を持っていると言われています。

北を横に流れるトロント川と、
南のカステッラーノ川に囲まれた旧市街地。
中央の大きな通りを東に行けば、
アドリア海へ、
西に行けば、ローマへと続きます。
私たちの予約したホテルは、
その旧市街の真ん中あたり、Palazzo guiderocchi
パラッツォ・グイデロッキ。16世紀の貴族の館をそのまま残した、
素敵なホテルでした。
まだ静かな朝6時。
細い路地に、民家がひしめき合い、車の列。
アンコーナに、ウンブリアのアッシジや
オルヴィエートなど、
今まで訪れた町並みと同じようだけど、
ここは坂のない町。
9時に散歩に出かけました。ホテルから少し歩いて、
Piazza Arringo アッリンゴ広場へ。
町の中で最も古く、細長い広場。
その奥にあるのが、Cattedrale di S.Emidio alle Grotte
聖エミーディオ大聖堂です。
この町の守護聖人、
聖エミーディオに捧げるため、
15世紀後半に建てられたものです。
聖壇にはカルロ・クリヴェッリという人が
描いた、美しい祭壇画が飾られていることで
知られています。
そして、地下には礼拝堂もあり、
素晴らしいモザイク画を見ることができます。
大聖堂の左隣には、13世紀に建てられた、
八角形をした洗礼堂もあります。
次は、町の中心にある
Piazza del Popolo ポポロ広場へ。昨夜の雰囲気とは全く違います。
正面にあるのが、13〜14世紀に
造られたゴシック建築の、
Chiesa di San Francesco
サン・フランチェスコ教会です。
右の茶色いアーケードのある建物が、
Loggia dei Mercanti
ロッジャ・ディ・メルカンティ。
メルカンティ=商人、の為に1513年に
建てられたもの。
商人達が行商の際、雨や日差しをしのげるように
造られたんだとか。
そして、左側。Palazzo dei Capitani del popolo
カピターニ・デル・ポポロ宮。
13〜15世紀にかけて建てられた、
都市国家だったアスコリ・ピチェーノの
市民軍隊の隊長の館だったそうです。
もう一つ、この広場で有名なのが、Caffè Meletti カッフェ・メレッティ。
Anisetta アニゼッタって
文字が見えるでしょうか?
そう、前夜、バールで最後に飲んだ
あの食後酒アニゼッタ、
ここ老舗カフェのオリジナルリキュール
なのです。
最近は、こうやって、夜と朝の二回、
町の風景を楽しんでいます。
たった1日のアスコリ・ピチェーノですが、
見たいもの、食べたいもの、飲みたいもの、
楽しめました。
それでは次の町へAndiamo!!!と、行きたいところですが、
一方通行の道は、私たちをもと来た道に
素直には出してくれませんでした。
ホテルに引き返し、
違うスタッフにもう一回聞いて、
カステッラーノ川沿いを道をぐる〜っと
旋回して、やっと抜け出すのに、
40分もかかってしまいました。
更に思い出深くなりました。
ぜひ、続きも見てくださいね!!!

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