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● ‘18 カラブリア州の旅 −28−
Calabria -28-
2019/10/12
【 アルブレーシュ編 No.3 】

『 サラチェーナ 』
‐ワイナリー訪問‐

コセンツァ県サラチェーナ。

✙アルブレーシュについてはこちらへ。

*カラブリアについてはこちら
*旅のコーディネーター、エリさんについてはこちら

*旅の行程についてはこちら



前回のルングロから、約30分。

ここも標高600mの
小さな山の上の村。
人口3700人が
住むサラチェーナから、
遠くに見えるのは
シバリ平原とイオニア海の風景です。



車を停め、
しばらく歩くと、
細い路地裏へ。
ここも、来た道を
一度では覚えられないくらい、
くねくねと入り組んだ道でした。



ここの目的は、
アルブレーシュワインの
生産者に会うため。
『 フェウド・ディ・サンセヴェリーノ 』
という小さなワイナリーを
訪れました。
(詳しくは写真をクリック!)
この方がオーナーの、
マウリツィオさん。
長年していた会計士の仕事を辞め、
サラチェーナの伝統ワインを継承すべく、
地元に戻ってきたそうです。

小さな小さな工房。
棚の中は、
今年出来たワイン。
部屋の一角では、
サラチェーナで伝わってきた、
アルブレーシュの歴史や文化が
少し覗けます。


試飲は5種類。左から、
“セスティオ”
グレコ・ビアンコ種100%。
(ビアンコは白という意味があるけど、
 ここでは、ビアンコという町の名前を
 意味します。)


“ドンナ・マリアンナ”
ラクリマ・ネーラ種80%、
マルヴァジアとガルナッチャ種20%。

“ラクリマ・ネーラ”
ラクリマ・ネーラ種100%。
(“ラクリマ・ネーラ”
 ‘黒い涙’という意味の名で、
  カラブリアで造られているのは、
  ここサラチェーナだけだそう。
  歴史は、紀元前8世紀、
  エトルリア人が運んできたとされる
  ブドウです。
  いつしか、エトルリア人が北上し、
  エミリア・ロマーニャで、
  サンジョヴェーゼと名がついた。
  ということで、
  マウリツィオさんは、
  「 ‘サンジョヴェーゼの父’なんです。 」
  と話してくれました。)

  
そして、左が、
“ マストロ・テレンツィオ ”
‐ポッリーノ・モスカート・パッシート‐
モスカート100%の甘口ワイン。
右が、
“ モスカート・ディ・パッシート
  アル・ゴヴェルノ・ディ・サラチェーナ ”
マルヴァジア・グアルナッチャ・
オドラカ・モスカート種。

‘ モスカート・ディ・サラチェーナ ’。
サラチェーナで代々伝わってきた
製法で作られる、
デザートワイン。
貴重な希少な味わいです。

今は小さな村でも、
遠い昔は、
貿易の場として重要な位置でも
あったらしく、
土地が豊かなここでは、
ブドウやイチジクが盛んに
栽培されてきたんだということです。


大事にしているのは、
全ての食物は有機栽培。
今は少なくなった作り手、
町を活性化させたいという思いと、
歴史あるワインを伝えたいという思いで、
この土地に戻り、
ワイン作りに精を出している、
マウリツイオさんでした。



サラチェーナのラクリマ・ネーラ、
おすすめ‘カラブリア料理’と合わせて、
ご紹介しています!
ぜひ、お楽しみください。
先祖代々続くブドウ作りの町
サラチェーナのお話でした。




次回もアルブレーシュの村のご紹介。
また興味深いところです。
ぜひ、見てください‼‼‼




も宜しく。

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● ‘18 カラブリア州の旅 −27−
Calabria -27-
2019/10/09
【 アルブレーシュ編 No.2 】

『 ルングロ 』
‐料理教室(3)…貴族の末裔、唄うアンナ先生‐
コセンツァ県ルングロ。

✙アルブレーシュについてはこちらへ。

*カラブリアについてはこちら
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*旅の行程についてはこちら


フィウメフレッド・ブルーツィオから、
ルングロまで、約1時間40分。


E45号線を北上。
雄大なポッリーノの山々が
見ながらのドライブ。
そして、ルングロに向かって、
西に道を曲がると、
小高い丘がうねうね。
ここらあたりは、
牧草が刈られた後の風景が続き、
秋を感じます。

ルングロは、
標高は600mの、
人口2500人の
小さな小さな村。




村に入ったら、
教会の前の駐車場に車を停めて、
目的地へ。

どこもかしこも上り坂。
くねくねと入り組んでいる、
迷路のような道が続き、
一度では、歩いて来た道を
覚えれないくらい。




ここが、料理教室のお家。
1515年築の由緒あるお宅。
この方が、
17代当主のアンナさん。
アルブレーシュの郷土料理を
教えてくれる先生です。


まずは、家の中を廻り、
この地に根付いた、
アルブレーシュの文化を
聞かせていただきました。

部屋の中はさながら博物館。
アルブレーシュの貴族に伝わる、
凄〜いコレクションの数々が
所狭しと置かれ、
代々続く伝統の品々が並びます。
客間も、
アンティークな家具ばかり。
古い楽器でアルブレーシュ民謡も
聞かせてくれました。



さて、本題の料理教室。
その前に、
トマトと卵と玉ねぎ、
パン、リコッタチーズのスープを
いただいて。
まるで、シチリアのクックルクーのよう。
だけど、
一味違うアルブレーシュ風味に感動。



この日、習ったのは、
パスタ2品。
これらが、変わっていて面白い。
まずは、“Striglia シュトリリャ”。

輪にした生地を(左上)、
少しずつ伸ばしながら細くし(左中)、
これ以上に大きな長い輪に(左下)。
そして、
手のひらを使って、
何重もの輪に重ね(右上)、
さらに回しながら伸ばし(右中)、
打ち粉をしては台に叩きつけては(右下)、
さらに回しながら伸ばし、
最後に、
引きちぎりながらカットし、
出来上がり。


次は、“Dromusa ドロムサ”。

材料は、
水を張った皿と乾燥オレガノ(左上)、
そして、小麦粉(右上)。
オレガノを水に浸し、
オレガノに付いた水滴を、
粉の上に振り落とす(左下)。
水のかかった小麦粉を、
両手ですり合わせるように混ぜたら、
また、水を付けたオレガノを
振りかざす。そして、すり合わせる。
これを何回も繰り返し、
粉が粒状になってきたら、
ざるでふるいにかける(右下)。
余分な粉を落として出来上がり。
ざるに残ったのが“ドロムサ”。
オレガノの束で水をかける風景は、
まるでキリスト教の洗礼や祝福を
与える時のよう。
厳粛な気持ちでパスタを作る
アルブレーシュが多いそうです。

シュトリリャには、
白いんげん豆のソース。
オリーヴオイルにニンニクと
ペペローニ・クルスキ(乾燥パプリカ)(上)。
火をかけ、香りが出たら、
柔らかく茹でておいた
白いんげん豆を加える(中)。
しばらく煮込んだら出来上がり(下)。
ドロムサには、
トマトソース。
ニンニクで香りを出した
オリーヴオイルに(左上)、
トマトソースを入れ(右上)、
バジルや、
ペペローニ・クルスキ(乾燥パプリカ)も
入れ(左下)、
煮込んで出来上がり。

そして、食卓へ。
左上がドロムサ。
茹でたパスタを
トマトソースの中に入れたら、
かき混ぜず蓋をして仕上げる。
パスタを捏ねる時間さえなく、
少量の小麦粉しか使えなかった、
貧しい労働者が生んだパスタとも
言われていそうです。


左下がシュトリリャ。
茹でたパスタに
パプリカパウダーをかけ、
白いんげん豆のソースを混ぜ、
仕上げています。
これは、バルカン半島起源のレシピ。
500年前にカラブリアに移住してきた、
アルバニア人のレシピが、
今も大切に伝承されているという、
希少なパスタです。

他にも、ジャガイモとペペローニ(パプリカ)の
辛い炒め物や、
ナスのトマト煮、
デザートにリンゴのトルタを。

デザートと共に、
カラブリアのアマーロで乾杯し、
陽気なアンナさんのエピソードで、
大爆笑ありーの、
歌手でもあるアンナさんの
歌声がさく裂。
しまいには、
「 オーソーレミーオ 」を
私たちに日本語に訳させ、
アンナさんが日本語で唄うという、
楽しい楽しい時間でした。


最後の最後まで、
見送り続けてくれた
アンナさん。
本当に素敵な方でした。



こんなイタリアもあります。
たくさんの人に体験して欲しい
エリさんのプログラム。
ぜひ、カラブリアに旅して欲しいです!
♪わたし〜の太陽よ!♪
♬わたし〜の太陽よ〜♪


『 ルングロ 』の街でした。



では、次回も
ぜひ、見てください‼‼‼




も宜しく。

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● ‘18 カラブリア州の旅 −26−
Calabria -26-
2019/10/04
【 アルブレーシュ編 No.1 】

『 “アルブレーシュの村”について 』
私達が初めて旅した、
カラブリア州。
これまで、
ティレニア海の州の中部から始まり、
南のレッジョ・カラブリアへ下り、
イオニア海を廻って、
再び、ティレニア海に出て、
州の北西部を紹介してきました。

今回からは、旅の後半部。
カラブリアのもう一つの顔、
アルブレーシュの独特の文化を
お届けします。

前回は、こちら


*カラブリアについてはこちら
*旅のコーディネーター、エリさんについてはこちら

*旅の行程についてはこちら



さて、カラブリア州は、
Cosenza コセンツァ県。

その最北部、
隣接するバジリカータ州を
またぐように広がっている、
POLLINO ポッリーノ国立公園。

イタリア最大の国立公園ともいわれる、
自然の厳しいこの地域に、
“アルブレーシュ”と呼ばれる
少数民族が住んでいるというお話です。

「 アルブレーシュ 」とは。
アルバニア系イタリア人のこと。
‘アルバニア人’の他、
彼らの話す‘アルバニア語’や
アルバニアの文化を指す
言葉でもあります。

600年ほど前に、
オスマントルコの侵略の際に、
バルカン半島から逃げてきた
人たちのことです。

彼らが辿り着いたポッリーノ山。
ここは、険しい岩肌が多く、
故郷の景観に似ていたことから、
土地を買い、定住したとか。
また、イオニア海が見える、
この地から、
その先にある祖国に思いを馳せる
ことができたようです。

それは、約30もの村々が存在。
彼らは、男女が平等に働いて
生活をしていたため、
男女の社会的役割が分かれる
イタリア人たちと、
深く関わることがなかったといいます。
そのために、
それぞれの独自の文化や風習が
守られ、今に伝えられているという。


今回は、その中から、3つの村を訪ねました。
1つ目が、‘A’のLUNGRO ルングロ。
2つ目が、‘B’のSARACENA サラチェナ。
3つ目が、‘C’のCIVITA チヴィタ。



この地に足を踏み込むまで、
全く分からなかった、
移民の文化について。
エリさんが見せてくれるもの、
伝えてくれるもの、
全てが、それは興味深いものでした。

さらには、
食に対するこだわり方や、
人とのふれあいに、
たくさんの感動を覚えてきました。



もっと詳しく知りたい方は、
エリさんのコラムが掲載されている、
「 イタリア好き通信 」をぜひどうぞ。



では、次回は、
めちゃくちゃ楽しかった
ルングロでの、
アンナさんの料理教室の模様を
お伝えします。
ぜひ、見てください‼‼‼




も宜しく。

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● 10月の定休日
Ottobre 2019
2019/10/02
10月のお休みは、
(火)、(火)、
14)、15(火)、
29(火)です。
また、
不定休をいただくこともございます。
ご確認のほど、
宜しくお願い申し上げます。



ランチ価格変更のお知らせ
この度、
消費税10%の引き上げに伴い、
ここ数年に渡って
原材料が高騰している理由もあり、
大変、心苦しいお知らせとなりますが、
価格の改定をさせていただくことと
なりました。

何卒、ご理解いただきますよう、
心からお願い申し上げます。




これからも、
皆さまのご来店を、
心よりお待ちしております。



も宜しく。

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● おすすめメニュー〈カラブリア料理〉
La cucina Calabrese
2019/09/30
『 フィレイ、メカジキのラグーソース 』

自家製パスタ、“フィレイ”。
これくらいに伸ばした麺を、
カンナという木の棒や、
金棒を使って、
くるくる巻き付けて作るパスタ。

カラブリアの旅先、
ブラッティロで習った、
思い出のパスタ。


その時の料理教室の先生アンナさん。

もともと、フジッリとか、
カラブリアのマカロニとか、
呼ばれるパスタも、
ここアンナさんの生まれた町では、
Filey フィレイと呼ばれるんだそうです。

詳しくは、その時の、
料理教室の模様をこちらでぜひ。


ティレニア海沿いの
海の町をイメージして、
‘メカジキ’をラグーにしたソースにて。



皆さまのご来店を、
心よりお待ちしております!!!




も宜しく!

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自家製パスタ : comments (x) : trackback (x)
● ‘18 カラブリア州の旅 −25−
Calabria -25-
2019/09/27
『 ディアマンテ 』
‐ 唐辛子で有名な町 ‐

コセンツァ県ティレニア海沿い、
‘ダイアモンド’と名のつく、
ディアマンテ。

*カラブリアについてはこちら
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フィウメフレッド・ブルーツィオで、
料理教室を経た後、
車を走らせて約1時間。
前回はこちら

町に近づくと、
赤唐辛子がたくさんお目見え。

それくらい唐辛子で有名なディアマンテの、
一大イベント、
『 PEPERONCINO FESTIVAL 』
“ペペロンチーノ祭り”
に行ってきました。
(詳しくは写真をクリック!)



1992年から始まった、
“唐辛子祭り”。
世界中にカラブリア特産‘唐辛子’を
広めようと活動している
ペペロンチーノ協会が主催し、
毎年9月上旬に開催されています。

今回、私達の旅程に、
グッドタイミングということで、
エリさんが日程に組み込み、
訪れることができました。


混雑を見込んで、
6時ごろ到着。
それでもやっと見つけた駐車場から、
ディアマンテの旧市街地まで、
途中、小さな島を横目に、
歩いて散策。

歩きの苦手な人には、
こんなとろとろ電車や、
シャトルバスも走っています。




さて、
小高い丘の上の旧市街地。
少しずつ陽も落ちかけ、
海の風も心地いい時間。


お祭りにはまだ早いと、
アペリティーヴォを飲みながら、
ティレニア海に沈む夕日に、
旅の忙しなさも忘れるひと時でした。



暗くなった8時ごろ。
人が出だし、
賑やかさが増してきました。
人にもまれながら、
メインの通りまで。

祭りの中心となる、
露店の並ぶ通り。
この人だかりに、
テンション上がりますが、
スリだけは気を付けて、
エリさんに付いていきます。


露店には、
ンドゥイヤ(中)をはじめ、
炭をまとって熟成されたチーズ(左上)や、
ベルガモット(中上)、
リクィリツィア(リコリス)の飴(右上)、
カッリポ社のコーナー(左中)、
赤玉ねぎ(左下)、
コセンツァ産ポルチーニの乾燥(中下)、
唐辛子入りチョコ(右下)
など、
他にも、チーズにサラミに、
ジャムにと、
カラブリアの自慢の品々が
多彩に集まっていました。
フードコーナーも充実。
エリさんおすすめの、
ポルケッタのパニーニも美味しく、
イタリアでのお祭り体験に、
とても満喫できました。




さらに、“ピッタンピリアータ”を発見。
これは、
カラブリア名物の、
レーズン、ナッツ類、
ハチミツ、シナモンなどを、
たっぷりと生地の中に詰めて、
くるくる巻いて、
まるでバラの花のように焼き上げた、
クリスマスの焼き菓子なんですが、
私達は、カラブリアに来るまで、
カラブリアのお菓子といえば、
“ピッタンキューザ”だと思い、
是非食べたいと、
道中エリさんに話をしていました。
が、
「 それは、カラブリアに来たからといって、
  どこでも食べれるわけではありません。
  ピッタンキューザと呼ばれるお菓子は、
  カタンツァーロ県辺りのお菓子で、
  私達の街(コセンツァ)では、
  ピッタンピリアータって言うんですよ。
  それに、基本、クリスマスの時期の
  お菓子なんですよねぇ。 」
なんて、
さすが、現地に来たからこそ、
知れたカラブリア情報。
どこかで食べれたらいいなぁと。
思っていたら、

このお祭りで出会い、
味わうことができました。


舞台もあり、大盛り上がり。


私達が帰る10時ごろ。
福井ならもう閉店のこんな遅い時間でも、
まだまだ人がやって来る。。。

このお祭りは、
‘Fino a tarda notte!’。
とにかく、
遅〜くまで賑わっているのです。

子供から大人まで、
大はしゃぎの唐辛子祭り。

私達の2018年は9月5日〜9日。
今年は、9月11日〜15日の間、
開催されていました。
来年は、いつになるか、
興味ある方は、
ぜひエリさんの方へ!




ディアマンテ
もう一度行けるなら、
お祭りのない日常の街を
歩いてみたいです。
だって、美しい壁画が
あちこちの通りに点在する
素敵な旧市街地のようですから。




ようやく前半が終わり、
次回からは、
濃厚な後半の旅模様が始まります。
ここがカラブリア!?
みたいな面白い町を、
ご紹介させていただきます。
ぜひ、見てください‼‼‼




も宜しく。

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● おすすめメニュー〈カラブリア料理〉
La cucina Calabrese
2019/09/21

『 ブカティーニ、
   赤玉ネギとンドゥイヤのトマトソース 』

“ンドゥイヤ”とは、
カラブリア州最大の特産、
赤唐辛子風味の柔らかいサラミ。

ですが、
今回は、私達が出会った、
カラブリアは“ スピーリンガ”村で
古くから作り続けられている、
‐本物のンドゥイヤ‐をご紹介します。



カラブリアの旅日記で、
すでに投稿した“ンドゥイヤ”ですが、
改めて、ここでまた。
それは、
ヴィーヴォ・ヴァレンティア県の
小さな村“スピーリンガ”。
約1500人程の小さな村。
ここは、カラブリアのシンボルとも
なっている、『 ンドゥイヤ 』の発祥の地。
今でこそ、あちこちで作られていますが、
数十年前までは、このあたりでしか、
作られてなかったという。


エリさんのお薦めの作り手が
こちら。
LIVASI
“イタリア好き”でも
紹介されているリヴァシィさんです。

仕込み後の工房にお邪魔し、
熟成方法を教わってきました。


まずは、一つめの部屋‘燻製室’へ。
その前に、、、。
私達がここを訪れるまで、
思っていた『 ンドゥイヤ 』の造り方とは、
こうでした。
ここでは、
そこには書かれていない、
“燻製”というものが登場します。

-スピーリンガの特徴、その-
“燻製”。


ここは、
腸詰され紐に縛られ成形された
ンドゥイヤやサラミ等が
並べられた部屋。

その隣の窓のある部屋。

ここでは、
樫やオリーヴの木を使って、
煙が焚かれています。
これが燻製作業。

窓を開閉しながら、
一日8時間ずつ、3〜5日間、
燻製がかけられるそう。

この窓が重要なんだと。
ここスピーリンガは、標高650m。
少し離れた海からの涼風が、
吹き上げてき、
中の煙を循環させるそうで、
その風の量・向きを利用して、
火の場所、肉の置き場所を変えながら、
部屋に満遍なくスモークをかける、
というのです。




続いて、熟成庫へ。
ここは、室温12℃の
寒い部屋。


燻製をかけた製品を、
今度は、
湿度65〜70%の中で、
熟成させます。

ンドゥイヤの
小さいものなら3カ月、
大きなものなら6カ月。
長いもので3年も!
そうして、カビが付着し、
美味しいンドゥイヤが、
完成していきます。

そして、
真空し、出荷。


さて、次は、
-スピーリンガの特徴、その-
“ペペローニ”。


この『 ンドゥイヤ 』、
今までは、このように、
‘ペペロンチーノ=赤唐辛子’だと思ってました。
実は、スピーリンガ村で使うのは、
ペペローニ=パプリカだということ。


機械の中。
脂身の多い豚肉のミンチに、
* 昔は内臓だけだったそうです。
粒々が見えています。
これは、ペペローニの種。

使われるのは、
スピーリンガの東に位置する、
モンテ・ポーロ産のペペローニ。
甘口と辛口のペペローニを使い分け、
種ごとミンチにして腸詰めされているのです。
* ここでは、
辛かったり辛くなかったりする、
ししとうに似た品種のことです。



「 スピーリンガのンドゥイヤ 」
材料は、
豚肉、ペペローニ、塩のみ。
一切、添加物は使われていません。


腸は腸でも、膀胱ではなく、
盲腸で包まれた、
真っ赤で柔らかいンドゥイヤ。
ペーストの中に見える黒い粒々。
このペペローニの種の食感があってこそ、
本物のンドゥイヤといえるのです。



作業所裏の自然いっぱいの庭。

ここから見えるのがティレニア海。

この裏庭には、ブドウやカキの木などもあり、
にわとり、うさぎと、
家畜もされています。

そこで、
-スピーリンガの特徴、その-
“豚の成育”。


豚も自分達で育てています。

もちろん、自家製肥料で。

大事に育てられた、
自家製‘黒豚’。
ここから安心した素材作りが
始まっています。

一日一頭のペースで、
一年を通じて製品作り。
今のように設備がない時代は、
春に生まれた豚が成長した、
12月から1月に行われていたそうです。




6年前に始めたこのリヴァシィは、
兄弟で経営されています。
この日、対応をしてくれたのは、
弟さん。
古くは、家ごとに、
代々、受け継がれていた
ンドゥイヤだったそうです。
それを、こうやって、
若い世代が、伝統を引き継ごうと、
頑張っているのだとか。
いろんなところからオファーがきても、
品質を落とさないために、
決して手を広げず、
地道に、村の活性化の為、
ンドゥイヤ作りに励んでいるそうです。



こんなカラブリア精神を感じる、
美味しいンドゥイヤで、
パスタ料理を始め、
いろいろお楽しみください!!!



皆さまのご来店を、
心よりお待ちしております!!!



も宜しく!

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● ‘18 カラブリア州の旅 −24−
Calabria -24-
2019/09/19
『 フィウメフレッド・ブルーツィオ ‐3‐ 』
‐ 料理教室(2)…ラファエレの体にいい料理 ‐

*カラブリアについてはこちら
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この方が、ボルゴディフィウメのオーナー、
ラファエレさん。
カラブリア出身の彼は、
実は、現在、ローマ在住で、
お医者さん。
ここ、フィウメフレッドは、
子供のころ訪れた思い出の場所で、
街の再建の為、
アルベルゴ・ディフーゾの取り組みに、
人生をかけているという。
前回はこちら



料理教室は、
レストアン“コン・ヴィヴィオ”にて。
(左・右上)玄関入ってすぐの部屋と、
(左・右下)海が見える奥の部屋。
(中右)その間の厨房。


ここで使われるものは、
全てオーガニック。
野菜は村で作られる自家製もの。
健康は、食事から。
その食事は、素材から。
その素材は、
種から健康でなくてはならない。
そして、お皿にのっているものは、
全てお応えします。
みたいなことが書かれている、
ラファエレさんの熱い思いが、
載った黒板が印象的でした。



さて、ここで、私達に、
地元料理を教えてくれたのは、
寡黙な料理人の
若きシモーネ君と、
事務方からお手伝いの
お喋り好きなアンドレアさん。



1⃣茹でたナスに、
イタリアンパセリ、
ペコリーノチーズ、卵、
パン粉などを合わせて、
お団子に仕立てて。


2⃣ペペローニとジャガイモを
炒めた後、
ズッキーニやナスを合わせ、
煮詰めて。


3⃣豚ミンチでミニ団子を作り、
ショートパスタを茹でて、
大きなバットに、
トマトソースを合わせたパスタ、
ミートボール、ゆで卵、
カチョカヴァッロチーズ、
黒豚のサラミを混ぜ合わせ、
パルミジャーノチーズをかけ、
オーブン焼き。

4⃣たっぷりのオリーブオイルに、
軽く小麦粉をまぶした
スライス状のジャガイモを詰め、
蓋で抑えて1時間。
1度ひっくり返して、
さらに30分じっくりと焼いた、
ジャガイモ料理。
最後に、
伝統的な保存食。
ズッキーニやナス、
ペペローニの酢漬け料理を
伝授してもらい、
料理教室が終了。

厨房で、村育ちのシモーネとアンドレアから、
仕事が忙しく大変な毎日の話を
聞きながら、
揚げたて 1⃣の、
「 ナスのポルペッティーネ 」の
あっつあつを頬張りながら、
クラフトビールで乾杯。

そして、その後は、海の見える小窓のある部屋で、
シモーネ君が最後に仕上げてくれた料理を、
いただきました。


まず、こちらは、店製の「 パンツァネッラ 」。
カラブリアでよく見かけた
カリカリパンと、
赤玉ねぎ、トマト、
ペペローニなどの野菜のサラダ。
(これがめちゃくちゃ美味しかった!!!)


これが、2⃣の「 チャンボッタ 」。
くたくたに煮込まれた野菜。
まさにカラブリアは野菜王国。
これも美味しい。


そして、3⃣の「 パスタ・キーナ 」。
具だくさんで手間のかかるパスタ料理で、
カラブリアの伝統的な家庭料理。
レストランではなかなか
お目にかかることのない料理を
味わえました。



次が4⃣の、フリッタータ・ディ・パターテ。

あんなにたくさんのジャガイモでしたが、
中までしっかり火が通っているのは、
落とし蓋の下では、
空洞が作られていたから。
そのお陰で、
中まで火が通り、ふっくらと、
周りも焼きすぎず、
ちょうどよく仕上がるのです。

それから、ジャガイモは、
全部、シラ山の産物。
エリさんおすすめの、
美味しい芋なのでした。


料理と共に、アンソニカ種の白ワインを、

締めに、
ベルガモットのシャーベットを
いただいて。
最後まで美味しいを
連発していた私達でした。
ご馳走様でした。


レストランの後片付けを
手伝っているみんな。
みんなが、あれもこれもと、
自分たちのできることで、
お客様をもてなす、
スペシャリストたちでした。
(マリアテレーザさん、
 朝ごはんでもお世話になりました!)



イタリアでディープな旅をしたい方、
ぜひ、
フィウメフレッド・ブルーツィオの
“アルベルゴ・ディフーゾ”、
体験してみてください。

『 maugi meglio,
vivi meglio 』

よりよく食べよう!よりよく生きよう!




次回もぜひ見てください‼‼‼




も宜しく。

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● ‘18 カラブリア州の旅 −23−
Calabria -23-
2019/09/16
『 フィウメフレッド・ブルーツィオ ‐2‐ 』
‐ アルベルゴ・ディフーゾの村 ‐

*カラブリアについてはこちら
*旅のコーディネーター、エリさんについてはこちら

*旅の行程についてはこちら


小さな村、
フィウメフレッド・ブルーツィオ。

ここは、いくつもの宿が点在し、
村全体でお客様をもてなす、
「 アルベルゴ・ディフーゾ 」を
実践している村。
前回はこちら
アルベルゴ・ディフーゾとは。
訳して、
アルベルゴ=ホテル、
ディフーゾ=分散・拡散した。
“分散型ホテル”という意味を持つ。

つまり、過疎化し廃れていく
美しい村を再生させようと、
村全体で連携させ、
お客様をもてなそうという、
街づくり。

“村全体がおもてなし空間”。
広場がロビーなら、
通りは廊下、
そして、立ち並ぶ家々が客室。

村中の空き家をリノベーションし、
それぞれの建物の持ち主が、
独自のサービスでお客様を
おもてなしする。



私達は、
この村で、
そんな取り組みを始めた、
ラファエレさんがオーナーの
『 ボルゴディフィウメ 』にて、
1日、お世話になりました。


村の外れに車を停めて、
一緒に歩くのは、
エリさんと、
生まれも育ちもここという人達。


迷路のような細い路地裏。
昔のままの石畳。


まず、案内されたのが、
昔、貴族の館を丸ごと改築し、
この村のレセプションとなってる建物。

できるだけ当時の建材にこだわった改装は、
それは素晴らしい雰囲気。
あるものすべてが歴史を感じるものばかり。
こだわりすぎて、
時間も費用もかなりのもの、
と聞きましたが。。。


私達の泊まる部屋ではないけど、
ぜひにと、客室になってる上階へ。
階段から壁から昔のまま。

17世紀だとか、
とにかく、19世紀までのアンティーク家具を
リフォームして、
テーブルとなり、家具となり、
見てるだけでわくわくする空間が
ありました。

そして、屋上から見る景色に、
やっぱりここでもうっとりして。。。

さてさて、
私達が泊まったのは、ここ。
3階には、
村の住人が普通に生活している、
この建物の下で、
広い広いお部屋で、
のんびりしたのでありました。



それから、
ボルゴディフィウメには、
他にも店舗が。

それは、この路地の先、
‘エノリブロビッレリア’という、
BIOのクラフトビールと、
地元料理を軽く楽しめるお店と、


同じ建物の一角にある、“コン・ヴィヴィオ”。
レストランがあります。


次回は、
このレストランでの
料理教室の模様を
お伝えしたいと思います。

ぜひ、見てください‼‼‼




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● おすすめメニュー〈カラブリア料理〉
La cucina Calabrese
2019/09/14
今日は、前菜のご紹介。
カラブリア州伝統の
特産や珍味が盛り合わさった
『 アンティパスト・ミスト 』です。


これらは、みんな旅で、
出会ったものばかり。
“ンドゥイヤ”

“ロザマリーナ”

“ビオのベルガモットオイル”

そして、“赤玉ねぎのアグロドルチェ”に、
“カッリポ社のトンノ”
など。


カラブリアといえば‘辛いもの’。
という代名詞がありますが、
辛いだけじゃありません。
奥深くに旨味が詰まった、
美味しい辛さです。
さらに、
辛いだけじゃありません。
辛くない料理もちゃんとあります。

この機会に、
まだまだ認知度の少ない、
カラブリア州。
覗いてみてください。


そして、まだまだ旅日記も続いてます。
重ねてお楽しみください!



皆さまのご来店を、
心よりお待ちしております!!!



も宜しく。

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● おすすめメニュー - シチリア州東部料理 -
Dollieroaft>11/07
SharonBoypE>11/07
Videosroaft>11/07
SandyPlelo>11/07
LornaHUh>11/06
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