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● ‘15 シチリア西部の旅 -23- – Ristorante CUCINA

Sicilia-ovest -23-
2016/02/21
‐マルサラ その3 ‘ワイナリー見学’‐。
前回からご紹介しているマルサラ市の、
もう一つの名物が、
“マルサラワイン”。
レイさんの案内で、
大きなワイナリーに
連れてきてもらいました。

マルサラの旧市街地からすぐ近く。
港をすぎた海沿いのカンティーナ。

1833年創業の大酒蔵
『 Florio 』社です。
マルサラワインの歴史を培ってきたといわれる、
シチリアどころでなく、
イタリアをも代表するメーカーです。
マルサラワインとは、
一言で説明するなら、
“酒精強化ワイン”。
あのスペインのシェリー酒や
ポルトガルのポートワインと同じように、
ワインの原型にアルコールを添加した、
甘いのが特徴のワインの仲間です。

-マルサラワインの歴史-
このマルサラワインは‘偶然の賜物’で生まれたそうです。1700年代、イギリスの商人ジョン・ウッドハウスという人が、マルサラにやって来た時(シチリア西岸部を航海中、アフリカ大陸からの風“シロッコ”を受けた悪天候で遭難し、避難したのがここマルサラだったらしい。)、美味しい地ワインと出会い、ポルトワインやマディラワインにも似た味わいは、イギリスでも売れると考えました。そこで、長い船旅に耐えられるように、アルコールを添加したというのです。これが、マルサラワインの原型となったのです。

詳しくお話は、レイさん著のこちらへぜひどうぞ!

カンティーナに入ると、
甘い香りと共に、
目の前に、1915年に造られた、
18000㍑サイズの大きな樽が現れます。
今も使われている年代物です。
これは、昔、使われていた、
添加用のアルコール(ブドウから造られるブランデー)を
作る為の蒸留器。
添加アルコールとは、
科学的アルコールではなく、
全てこうやって天然で作られたもの。
戦争で使われていた銃なども
展示されています。
左の蔵の前には、
歴代の関係者の銅像。
そして、その中は、
奥までず〜っと樽が並び、

1939年のこんな古い樽も。

さてさて、50分近くの説明を受けた後は、
試飲タイム。
それぞれの言葉の通訳を受けてきた人達が、
ここで一緒になって、ビデオを見て、
試飲します。

ちなみにここでは、
伊語・英語の2つのグループで回っています。
レイさん率いる日本人見学者たちは、
昔は、伊語の列に続き、
レイさんが横で日本語に訳していたんだそう。
それが今では、
日本人グル—プはレイさん単独で回り、
この試飲時間に間に合えば、
好きなように話せるようになったそうです。

左から、
マルサラ・ヴェルジーネ、
マルサラ・スペリオーレ・リゼルヴァ・セミセッコ、
モスカート、
と3種類。
それぞれに合わせたおつまみと一緒に、
頂きます。
カンティーナを出て、
エノテカへ。
重厚そうな扉を開くと、
お洒落な雰囲気のショップ。
あっという間の見学でした。
それにしても、
レイさんのあぁでもないこぅでもない、
いろんな話が凄く楽しい!
シチリアを大好きにしてくれるレイさんです。
また、来年のシチリア東部の旅でも、
たっくさんお世話になります。
みなさんもぜひ、
レイさんコーディネートで、
旅してみませんか!!!
さぁ、門を出れば、海。
また、旧市街地に戻って、
マルサラでプランツォです。
次回もお楽しみに〜!!!
クッチーナのH.Pはこちらへどうぞ!

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