Abruzzo & molise -08-
2016/10/26
‐モリーゼ州カンポバッソ リストランテ、その三‐。
カンポバッソのお店をご紹介します。
前回のお話はこちら。
サン・レオナルド教会から西へ、
サン・タントニオ・アバーテ通りの
『 Monticelli Saperi e Sapori 』
モンティチェッリ・サペーリ・エ・サポーリ
通されたお部屋は、
玄関と同じフロア。
黄色い壁に暖炉や古い飾り物など、
アットホームな雰囲気の間。
この日のワインは、“パッソ・アッレ・トレミティ”
モリーゼ・ファランギーナ。
そして、お料理たちは、こちら。
前菜2品、スフォルマティーノ・ディ・メランザーネ。
水牛モッツァレッラと茄子のオーブ焼き。
チーズと卵のポルペッティーネ(お団子)添え。
と、トルティーノ・ディ・カップッチョ・エスティーヴォ。
ジャガイモとサルシッチャを詰めた、
夏のカップッチョ。
豆のソースと、燻製生ハム、
パリパリパルミジャーノのチャルダ。
カップッチョは、
こんな葉がつるんとした、球状型の、
イタリアのキャベツ。
(トリエステの写真から。)
サラダとしてもよく使われるキャベツです。
プリモを2品。ニョッケッティ・コン・ピゼッリ・
エ・タルトゥッフォ
リコッタチーズ入りジャガイモの小さなニョッキ。
新じゃがならぬ、新グリンピースと、
グアンチャーレ(豚ホホの塩漬け)、
そして、黒トリュフ。
そして、これ、モリーゼ名物!“ピッツァ・エ・ミネストラ”
その名の通り、‘ピッツァと野菜のスープ’。
ではなく、
ピッツァは、トウモロコシ生地のパンで、
野菜の煮込みそのもののミネストラを
合わせた食べるスープです。
セコンドは、ファラオナ・アル・フォルノ・
コン・サルサ・アッレ・チリエージョ
ホロホロ鳥のオーブン焼き、
サクランボのソース。
そして、‘コン・バッケ・ディ・ジネプロ’。
よくお肉の煮込みに使うジネプロ、
ネズの実の果実がサクランボの果実と一緒に、
お肉に添えられていました。
料理が美味しいと、デザートも進みます。チェスティーノ・アル・クロッカンティーノ
ヘーゼルナッツとアーモンドのクッロカンテ、
マスカルポーネチーズのクリームのムース。
ミッレフォーリエ・ディ・キアッキエーレ・
コン・クレマ・シャンティリー
キアッキエーレは‘お喋り’という意味があるんですが、
北伊で謝肉祭の時に食べる揚げ菓子の名前。
それに、シャンティリー、
砂糖とバニラを泡立てたクリームを重ねた、
デザートでした。
これ、生の赤唐辛子です。
カラブリアでは有名な、
リストランテのテーブルには、
必ず置いてあるという話を、
以前にも書きましたが、
隣合わせのモリーゼ州でも
共通していました。
(私達には、使いたいと思う料理は
ありませんでした。)
このお店、奥にも部屋が広がると
書きましたが、奥どころか、
地下に広がっているんです。
そこは、全て石造りの壁。
隣の家を買って繋げたとか聞きましたが、
ここは、昔何に使われていたんでしょう。
まるで迷路のようなお店を一周し、
自分達の席に戻った時、
一枚の写真を指し、「 僕の(オーナー)の母です。
額の木枠は、昔の家のドアの木から作ったんだ。」
と思い出話をしてくれました。
ちょっと怪しげなライト使いですが、
とっても素敵なお店でした。
野菜が優しくいい塩梅で、
どれもがシンプルな料理。
ぜひ、カンポバッソに行ったら、
立ち寄って欲しいお店です!
旅していたのは6月下旬、ちょうどUEFAユーロ開催の時で、
この日は、
イタリア対アイルランド戦。
11時前でも赤ちゃんや子供を連れた、
家族もたくさん。若者から年寄りまで、
バールの巨大スクリーンで、
大盛り上がりでした。
イタリアに来ていることを、
とても感じた時間でした。
次回も、お楽しみに〜!!!
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