今日は、トスカーナ州のパスタ 『 Pici ピチ 』 のご紹介。
トスカーナ州は、
イタリア中央部に位置する赤いところ。
山と丘陵と川と海に恵まれた自然豊かな地方です。
その中でも、‘ピチ’は、シエナ地方で昔から伝わるパスタです。
Allora(アッローラ)=さて。
イタリア産軟質小麦粉‘ファリーナ00’と、水と、塩と、油(できたらラード)を合わせて、
こねます。
卵は入りません。
材料は以上。まとまったら、Bene(ベーネ)=よろしい です。
生地を伸ばしたり、パスタマシーンなんかは、必要ありません。
あとは、適当な大きさに分けて、
両手で、伸ばすだけ。
やさしくやさしく伸ばすだけ。
やさしくやさしく細く伸ばすだけ。
(あっ、写真用なので指先をのせてますが、手のひらあたりがBeneです。)
大体、20〜25cmの長さに仕上げます。
まるで、うどんのようなパスタ。
食感もうどんのようなもちもち感が特徴です。
今では、‘ピチ’はクッチーナの定番パスタとなりました。
その生まれたきっかけが・・・。
『 2005年10月トスカーナ州の旅 』
もちろんシエナ地方へも。
これは、フィレンツェからシエナに向かうバスの中から見る風景。
ちょうどこの時期は、刈り終わった後のブドウ畑でした。
そして、その向こうに低い丘がずーっと続いています。
その時、食べたのがこちら。
Pici all’amatriciana(ピチ・アッラマトリチアーナ)=ピチ、アマトリーチェ風
ピチを食べるなら、まずは、ラグーソース(お肉のソース)か、アマトリーチェ風。
そして、
Pici alla senese(ピチ・アッラ・セネーゼ)=ピチ、シエナ風
バターとチーズと黒胡椒のソースです。
これは、シエナの中心にあるカンポ広場の近くで、
何気なく入ったトラットリアで食べた一品。
ソースのRicetta(リチェッタ)=レシピ を教えてもらい、
クッチーナでも‘シエナ風’という名でご紹介しています。
でも、この夏のおすすめは、こんな感じ。
「ピチ、野菜のクリームソース」
クッチーナ・ホームページを詳しく見る
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