2013/02/11
Il viaggio di UMBRIA ’12 -10-
2012年9月‘ウンブリアの旅話’、
今日は、スポレートの1日目の夕食を。
前回のお話はこちらへ。
ホテルからはそう遠くない、リストランテの通りを見つけました。
石畳でできたその通りには、ほのかなライトの光だけ。
そして、その先には、紀元1世紀に建てられた、
Arco di Druso アルコ・ディ・ドゥル-ゾ、
ドゥルーゾ凱旋門がありました。
リストランテはその手前。
「 Il tempio del gusto イル・テンピオ・デル・グスト 」です。
このお店のポリシーは、
素材に対するリスペクト。形より味付けより、調理法。
伝統を踏まえているからこそできる、
大胆な試みが新鮮な美味しさを生む。
彼の料理にはファンタジーがある。
と、昔の雑誌で紹介されていました。
どこまでが伝統的で、どこからが創作的か、楽しみなお店です。
まずは、食前酒にスプマンテ。
そして、Stuzzuchino ストゥッツゥキーノ、突き出し。
トマトの冷製スープに、
アッフミカート(燻製)のサーモンを使った一口サラダ。
ワインは、
Montefalco Sagrantino モンテファルコ・サグランティーノ。
お昼のモンテファルコを思い出しながら、ウンブリアに乾杯!
そして、
前菜2品。
『 Macco di lenticchie del castelluccio
con cappesantew scottate, olio di mandorle 』
マッコ・ディ・レンティッキエ・デル・カステルルッチォ・コン・カッペザンテ・スコッターテ、オリオ・ディ・マンドルレ
焼きホタテとアーモンドオイルの、
カステッルッチォのレンズ豆のスープ
ウンブリアの特産といえば、カステッルッチョのレンズ豆です。
そのレンズ豆を裏ごししたスープを真っ先に選びました。
レンズ豆の上には、ソテーしたホタテです。
それも、メニューには書いてなかったスカンピ海老が、
ホタテより堂々と構えていました・・・。
と、
『 Insalata tiepida di porcini e finferli con raperonzoli,
prosciutto di norcia e scaglie di parmigiano reggiano 』
インサラータ・ティエピダ・ディ・ポルチーニ・エ・フィンフェルリ・コン・ラペロンゾリ、
プロシュート・ディ・ノルチャ・エ・スカリエ・ディ・パルミジャーノ・レッジャーノ
ポルチーニ茸とフィンフェルリ茸の生暖かいサラダ、
ランピオン、ノルチャ産生ハムとパルミジャーノチーズと共に
程よく暖かいポルチーニとフィンフェルリというキノコのサラダ。
くるくる白いのが、ラペロンゾロという、
ラディッシュに似た、ウンブリアの野菜。
そして、ノルチャ地方の生ハムに、パルミジャーノチーズ。
どちらも、食材が全部書かれている、長い料理名です。
でも、味は以外とシンプル。それぞれの素材を楽しめました。
さて、ここでシェフからのサービス。
ラヴィオリが、一人一皿。。。
トリュフのソースが、とっ〜ても美味しかった。
のですが、一つといえども、かなりの大きさだったんです。
ましてや詰め物はチーズ(多分、ヤギのリコッタチーズだったと)。
ちなみに、前菜なしの注文を担当したオーナーには、
なぜかしら、ポルチーニ茸のサラダがサービスで出てきたあとの、
パスタなので、すでに私たちの胃は満たされてきています・・・。
そこから、プリモ3品。
『 Strangozzi tirati a mano alla spoletina 』
ストランゴッツィ・ティラーティ・ア・マーノ・アッラ・スポレティーナ
ストランゴッツィ、スポレート風
お昼に続き、2度目のストランゴッツィ。
スポレート風のソースは、辛いトマト風味。
聞いたことがなかったので、意外でしたが、
よく考えると、ウンブリアは、ラツィオ州に隣接。
南地方のスポレートに、アマトリーチェ風やアッラビアータのような、
似通った料理があるのも、納得です。
『 Strangozzi tirati a mano al tartufo di stagione 』
ストランゴッツィ・ティラーティ・ア・マーノ、アッル・タルトゥフォ・ディ・スタジオーネ
ストランゴッツィ、季節の黒トリュフ風味
やっぱり、黒トリュフも食べないと! というより、まだまだ食べたい!
自家製の麺も美味しいし、トリュフが絶妙なお味でした。
『 Risotto con pistilli di zafferano dei ducato,
di spoletoprovola fusa e tartufo nero 』
リゾット・コン・ピスティッリ・ディ・ザッフェラーノ・デル・ドゥカート、
ディ・スポレートプロヴォーラ・フーサ・エ・タルトゥッフォ・ネロ
ドゥカートのサフランのリゾット、
スポレートプロヴォーラチーズと黒トリュフ
サフランといえば、サルデーニャが産地とは、よく聞く話ですが、
実は、ここウンブリアのカッシャという町も、
サフランが有名なんです。
今日の料理は、明日予定の町の特産ばかり、
味わえてます。というか、選んでます。。。
さて、そのサフラン風味のリゾットを味わった後、
溶けたプロヴォーネチーズと黒トリュフのソースがかかった、
ところをいただきます。ん〜、やめられない美味しさです。
さて、メインの時間です。
なにかしら、向こうに見えるオーナーのお腹が・・・。
『 Mosaico di faraona farcita con salsa al tartufo 』
モザイコ・ディ・ファラオナ・ファルチータ・コン・サルサ・アル・タルトゥッフォ
詰め物ホロホロ鳥のモザイク、黒トリュフソース
またまた、黒トリュフソース仕立てです・・・。
モザイクとは、寄せ集め。
いろんな部位が混ざってるってことでしょうか?
いつも食事のときは、写真を一枚とったら、すぐ食べる。
で、帰ってから、どんな料理だったか調べるんですが、
料理名が長いと、よく分からないことだらけです。
フランクなお店なら、なんでも聞けて楽しいんですけどねぇ。
さておき、美味しいので、頑張って食べる
(イタリアでは肉好きの)オーナーですが、
今回は、誰もがお腹一杯で、完食できませんでした。
ドルチェも食べれなかったし。。。
なんであんなにサービスがでるんだろう?
ここは、間口の狭いお店で、
2階に通された私たちの部屋は、
2人掛け、4人掛けがそれぞれ2テーブルだけの、
小さな部屋。
しかし、そこには、もう一組の日本人がいたのです。
ドイツ人とご一緒に、ウンブリアを旅されているという、
関西のご夫婦。
お昼のモンテファルコのお店では、
バイクで旅しているフランス人のご夫婦と、
(イタリア語とフランス語で会話にはなってないけど、)
お喋りしたり、写真を取り合ったり。
楽しい出会いをウンブリアで感じています。
美味しい料理が、旅の思い出になり、
みんな笑顔になるんですね!
それでは、明日は、いよいよノルチャを超えて、
カステッルッチョに行きます!
驚きの風景が広がります。
次回をお楽しみに!!!
クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ!
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