2014/04/27
Il viaggio di MARCHE ’13 -15-
久しぶりのマルケの旅話になります。
今年の旅が、後10日もきりました…、
それまでに少しでも書きたいもんです。
前回は、マチェラータの町の紹介でした。
今日は、名物料理の紹介です。
昨年の9月は26日木曜日。
天気のいいお昼は、半袖で十分ですが、
やはり、陽が落ちると、
少し肌寒くなってきます。
そんな中、バールで食前酒。
イタリアの夜は遅いので、
夕暮れ時の町を散策し、
賑やかな広場のバールで、
プロセッコを一杯。
一日を振り返りながら、
明日の計画を練りながら、
そして、町の人たちを眺めながら。ちなみに、これがイタリア名物。
あ酒を頼むと付いてくる、
おつまみの盛り合わせです。
大体は、ナッツやポテトチップスが多いですが、
こんな豪華なところもあります。
この後の食事を楽しみにしたいので。
私達は我慢しますが。。。
さて、細い路地をくぐり抜け、旧市街地の外れにある、『 Trattoria Da Rosa 』
トラットリア ダ・ローザ
気さくなお店の雰囲気。
隣接しているホテルの観光客と、
地元の人で、この後、賑わった夜でした。
突き出しから始まります。Prosciutto e finocchio con vincotto
生ハムと生フィノッキオの
ヴィンコットソース。
フィノッキオ(フェンネル)の香りと食感、
松の実の香ばしさに、
ヴィンコットソースの甘味、
そして、
オリーブオイルの風味が、
生ハムと自然に合ってます。
Sformato di fave e
pecorino fritto
ソラ豆のスフォルマートと
ペコリーノチーズのフリット
スフォルマートは、
オーブンでの蒸し焼き料理。
ふわっとした食感に、
ふわっとしたソラ豆の風味。
そして、この地方の名物、
古代ローマから伝わるという。
ペコリーノ(羊)チーズのかけらと、
チーズのクリームソース。
そして、フライ。
何とも心地よい温かさです。
Maccheroncini di Campofilone
su vellutata di pomodoro,
melanzane e julienne di ricotta
カンポフィローネのマッケロンチーニ、
トマトのヴェッルタータ、
茄子とリコッタチーズのジュリエンネ
これです。午前中に訪れた、
カンポフィローネ村のパスタです。
ヴェッルタータ=裏ごしした
トマトのソースに、
ジュリエンネ(フランス語でジュリエンヌ)=
千切りしたリコッタチーズがけ。
懐かしい味!?
それは、
ソースを吸いつくしたかのように、
茹で過ぎたヌードルのような柔らかさ。
今まで食べてきたパスタとは、
明らかに違う。けど、なんか懐かしい。
そういえば、
村のパスタ屋さんの奥さんが、
言ってました。
「 たっぷりのスープで和えて食べるよ!」
って。
ちなみに、このパスタ、
細いだけじゃなくて、長いんです。
いくら巻き巻きしても
終わりがなかなか来ないので、
いつしかフォークが、重たくなっちゃう…。
そして次が、
マチェラータで絶対食べたかったもの。Wincisgrassi Maceratesi”
ヴィンチスグラッシ“マチェラータ風”
イタリア語っぽくない、
変わった名前のパスタ。
マルケに伝わるラザニアの1種です。
それも、発祥地はこの町マチェラータ。
普通のラザーニャと違うのが、牛や豚、鶏、仔羊や猪、内臓など、(店によって)いろんな種類のお肉が使われること。そして、そのお肉を、赤ワインとトマトソースで煮込み、ベシャメルではなく、生クリームと合わせてソースにすること。
もう一つは、生地を薄〜く伸ばして、何層にも重ねられること。(ダ・ローザでは4〜50層と、言ってました。。。)
もう一つ、名前の由来について書きたいところですが、長くなるのでこのへんで。
薄い麺の間に、ラグーソースが
薄く引かれ、ミルフィーユのように、
焼かれたヴィンチスグラッシ。
優しい食感の優しい味で、
これも、懐かしさを感じる料理です。
本日のワインは、
Vernaccia di serrapetrona
ヴェルナッチャ・ディ・セッラペトローナ、
(ヴェルナッチャ・ネラ種)
と、
写真のLacrima di morro d’alba
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ
ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ種
そして、セコンドに。Coniglio al finocchietto selvatico
うさぎのフィノッキエット・セルヴァティコ風味
野生のフェンネル風味の
うさぎのロースト。
パスタがあまりにも優しい味だったので、
しっかりとした塩の味が
ガツンときました。
もう一つ、
Tagliata di manzo con porcini
牛のタリアータ、ポルチーニ添え
イタリアに来ると何が美味しいかって、
この赤身の牛肉。
噛みしめるほど、味が滲み出ます。
魚オンリーのお店だった先日の分も、
がっつり味わえました。
そして、店先にど〜んと置かれてた、フィンフェルリというキノコ。
市場で見かけたことがあるけど、
あんまり食べた思い出がないキノコ。ソテーにして、頂きました。
美味しかったです。
マチェラータの思い出はOttimo 最高!
の夜になりました。
実は、、、
本当は、行きたい店があったんです。
で、いつものようにホテルで、
‘7時で3人’と(7時からの店なので)、
予約の電話をお願いしたら、
(ホテルの息子らしき)お兄ちゃんが、
「 そこより、ダ・ローザって店がおすすめだ。」
と。
「 ヴィンチスグラッシが食べたいの。」
と言ったら、ダ・ローザにすぐ確認。
「 食べれるよ!」
「 じゃあ、そこでお願いします。」
地方らしく、ここも7時からだったけど、
お兄ちゃんいわく、7時半にしろと。それで、7時半過ぎに行ったんです。
なのに、スタッフは、店内のテーブルで、
まかないを食べていました。
「 あぁ、ちょっと待っててくれ!」
オーナーの研修先での体験談で、
噂では聞いていましたが、
本当に開店してからでも、
のんびり食事してるんだ。。。
さすが、イタリア。
次のマルケ話、ぜひお楽しみに!!!
クッチーナのH.Pはこちらへどうぞ!
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