La cucina Piemontese
2018/01/07
イタリアで海に接しない州が5つ。ピエモンテはその中の一つ。
西にフランス、北にスイスと、
アルプスに囲まれた山の麓に
位置します。
川魚は獲れても、
海の魚が簡単に入らなかった昔。
保存がきく‘塩漬けアンチョビ’を
使った料理がたくさん伝わっています。
それは、南に位置するリグーリア州との
交流があったから。
お互いに不足しているものを
行商人が売り歩いていたようです。
それに、
ピエモンテでは財力のある商人が多く、
外国からの仕入れも多々あり、
リグーリアから西に繋がる、
フランスの沿岸地方からも
入ってきていたようです。
代表する料理がこちら。
BAGNA CAUDA。
‐バーニャ・カウダ‐。
フランスの影響を受けた
ピエモンテの古い方言で、
「熱いソース」という意味の名前です。
臭みを消したたっぷりのニンニクと、
アンチョビ風味をきかせた、
オリーブオイル煮込み。
チーズフォンドゥのように、
テラコッタに入れたソースを
下から温めながら、
野菜にソースを絡めていただきます。
オリーヴの栽培に適していないピエモンテ州です。
今では、オリーヴオイルが当たり前ですが、
昔は、クルミのオイルが使われていたんだとか。
それに、もともとは農民の料理で、
日本の鍋料理のように、
みんなで熱々の大きな鍋を囲み、
畑で取れた野菜を手づかみで
たっぷりと浸して食べていたという、
そんな料理だったようです。
野菜は、ワトム農園のイタリア野菜から。
(写真は一例で、ある日の3人前分です。)
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