La cucina Valdostana
2019/02/16
FONTINA
「 フォンティーナ・チーズ 」
ヴァッレ・ダオスタ州の名物料理に
まず欠かせないのが、
このセミハ−ドタイプのチーズ。
アルプス山脈の麓にあるこの州は、
1年の半分は雪に覆われ、
今のように道のない時代は、
閉ざされた町でした。
だから、夏の間に、
1年分の食料を準備していなくては、
ならなかったそうです。
そこで、彼らの生活を支えたのが、
酪農でした。
1500m以上の山を登り、
室の高いアルプスの草花やハーブを
食べて育つアオスタ牛。
この牛から絞られる美味しい乳が、
バターやチーズとして、
加工されています。
乳搾りは朝と夕の2回、
行われるそうです。
チーズ作りは1年中ですが、
夏に絞られた乳から作る
チーズは“アルペッジョ”と呼ばれ、
珍重されているそうです。
ヴァッレ・ダオスタ州は、
モンブランやチェルビーノなどの
西ヨーロッパで最高峰の山々の麓の町。
いろんな生産者によって造られる、
フォンティーナチーズは、
フォンティーナ生産者協同組合によって、
管理されています。
興味のある方は、こちらの伊語のサイトをどうぞ。
州内にある8つの洞窟に、
作られたチーズが集められるそうです。
(ここは、昔、銅鉱山のトンネルだったそう。)
そして、気温8度、湿度100%の中で、
最低3カ月の熟成がされ、
その後、DOPの審査にかけられ、
認定を受けたものだけが、
「フォンティーナ」という名前で
出荷されていくんだそうです。
(店に届くチーズは、
ほぼ1キロサイズのもの。
ホールに見立てると、
1個、およそ8㌔の大きさのチーズのようです。)
この貯蔵庫にいる間は、
毎日、カビの繁殖を防ぐために、
職人の手や機械で、
表面を塩水で磨かれているそうです。
年間で25万個ものチーズが
出荷されているという。
その中で、ゆがみや膨らみの出たチーズは、
“フォルマッジョ・ヴァルドスターノ”と呼ばれ、
町で見かけることができるようです。
詳しくは、7年前に創刊された、
『 イタリア好き 』の
ヴァッレ・ダオスタ州特集を
ぜひ、ご覧ください。
私達がこの州を旅したのは、
2007年に‘ピエモンテの旅’の間に、
2泊3日で訪れた、
あっという間の旅でした。
今年、再訪の計画をし、
チーズのトンネルを見学したいなと、
楽しみを膨らませています。
さぁ、フォンティーナづくしの
ヴァッレ・ダオスタ州の郷土料理、
ぜひ、お楽しみください!
皆さまのご来店を、
心よりお待ちしております!!!
も宜しく!
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!
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