Calabria -20-
2019/07/31
『 アマンテア 』
‐ 特産イチジクの伝統菓子を求めて ‐
前回のノチェーラ・テリネーゼから30分。
山の上に今も残る城の砦と、
その辺りに広がる旧市街地が見える
場所に建つ、
イチジクの加工販売所、
この日は土曜日。
工場は休みながら、
大まかな製品作りの説明を
聞かせてもらうことに。
まずは、イチジク。
‘ 干し ’イチジクです。
乾燥イチジクは、
2000年以上の歴史を持つという、
アマンテアの古〜くからの特産物。
DOP(保護原産地呼称)に
認定されているコセンツァ産の
“ドッタート”種と呼ばれる
イチジクを使った
極上の干しイチジクを使って、
伝統のお菓子が作られています。
それが、こちら。
『 CROCETTE クロチェッテ 』。
十字架(クローチェ)からついた名前の
お菓子です。
その前に。。。
この干しイチジクは、
そのままではなく、
半分にカットした実の中に、
アーモンドやクルミなどの
ナッツ類に、
柑橘系の皮が詰められて、
(マラーノさんはオレンジのシロップ漬け)
オーブン焼きされています。ちなみにイチジクの木は、
時期を変えて、
違う実がなるのだそう。
例えば、ここで使われているのは、
2度目に生る8〜9月に
収穫される‘フォルニーティ’タイプで、
皮が薄くて、種が小さく、
実が厚い。
そうなんです。
食べていてこの小さな種子が
とても美味しいんです。
まず、これは、
アーモンドを詰めた、
シロップ漬けの、
‘ボッコンチーニ’。
その詰めものをした
干しイチジクを広げ、
縦・横と、交互に2段ずつ、
両面を合わせるように重ねて
加工されたのが、
『 クロチェッテ・デッラ・マンマ 』、
マンマのクロチェッテなのです。
これは、定番の
アーモンド入りクロチェッテ。
もちろんどれもシロップ漬けにて。
これが、日持ちするもので、
時間がたつほど、
うま味が増し、
美味しくいただきました。
イチジクの商品は、
他にもいろいろ。
ホワイトチョコでコーティングされたのも、
とても美味しかったです。
整然とした店内では、これらイチジクの商品の他、
ベルガモットを使ったお菓子やリキュール、
カラブリアの特産ものも
買うことができます。
最後に、ここでも。“ イタリア好き ”を持って
記念撮影したのは、
今回、お付き合いいただいた、
冊子に載ってるダビデさんの弟さんでした。
1930年創業の老舗店。
マラーノ一家に伝わる、
門外不出のレシピで、
商品を作り続けるのは、
‘ノンナ=おばあちゃん’を
含めた女性のみ。
昔は、
女性が農作業の合間に作っては、
一家を支える大事な収入源、
であったようです。
次回もぜひ、見てください‼‼‼
も宜しく。
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!
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