La cucina siciliana

2021/09/04

7月から特集している〈シチリア料理〉です。

遅ればせながら、

これから、シチリアのあちこちの町と一緒に、

料理の紹介を始めたいと思います。

『 アンティパスト・ミスト 』

〝シチリア名物 前菜の盛り合わせ″ です。

‵天使のエビ′のマリネ(ケッパーとレモン風味)

真鯛のチプッダーダ(赤ワインと赤ワインヴィネガー風味)

ピアチェンティーヌ(サフラン風味の羊のチーズ)

スフィンチョーネ(パレルモ風フォカッチャ)

クロスティーニ(アンチョビと赤玉ねぎのカナッペ)

オリーブとククンチ

です。

シチリア料理の定番食材といえば、

ケッパー、アンチョビ、オリーヴ、

オレガノをはじめミントやパセリ・バジルなどのハーブたち、

そして、トマト、ニンニク、レモン、オレンジ、

そして、アーモンドやピスタチオなどが活躍します。

前菜をはじめ、プリモ、メインと

ぜひお楽しみください!

さて、

今回は、前菜の中の珍しい名前の

‵ククンチ′について。

こちらが、ククンチ。

正式には、フルッティ・ディ・カッペリ(ケッパーの実)、

ケッパーの仲間で、シチリアではククンチと呼ばれています。

普通、ケッパーとは、花が咲く前の蕾なのですが、

これ、花が咲いた後にできる実なんです。

シチリアは、エオリエ諸島のサリーナ島の特産です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2017年のシチリア東部の旅話から。

島の北東に並ぶ5つの島
島に渡ったのはリパリ島とサリーナ島

この旅のスタートはエオリエ諸島。

リパリ島に滞在し、

日帰りで訪れたサリーナ島です。

港からバスで島の内部を巡ってきました。

潮風が流れ、海を見下ろせる高台には、

あちこちにケッパーの木。

私達が訪れたのは5月下旬。

ケッパーの収穫は6~8月ということで、

花が咲き始めた季節でした。

白と紫のコントラストでつんつんと咲いてるのが花。

その横の、紫に膨らんだのが蕾。

この蕾がもっと小さいうちに摘まれ、

塩漬けにされたのが、

料理によく使われるケッパーです。

そして、花が咲き散った後に

野菜のように実がなるのが、

‵ククンチ’なのです。

ケッパー独特の香りにプチプチの食感は、

そのままおつまみとしても美味しいし、

料理のアクセントとしてもよく使われます。

ククンチを見る度に思い出します。

可愛い島サリーナ島でした。

Andra’ tutto bene!

イタリアに思いを馳せて!!!

シチリア料理、ぜひお楽しみください!

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