La cucina Piemontese
2018/01/11
今日、ご紹介するのは、
Vitello Tonnato。
『 ヴィテッロ・トンナート 』。
‘ヴィテッロ’とは仔牛肉で、
‘トンナート’は、トンノ=ツナに、
アンチョビ、ケッパー、マヨネーズを
合わせたソースを意味します。
不思議なことに、
お肉に魚のソースなのですが、
前回お話ししたアンチョビ同様、
海がないのに、‘ツナ=マグロ’や
ケッパーが使われている、
前回と同じく、
ピエモンテ州の特徴を
よく感じる料理の一つです。
放牧が盛んな山の町なので、
牛肉がたくさんありました。
(お金持ちしか食べれませんでしたが)
そして、よその町から、
塩漬けされ保存食になった
‘マグロ’という高級食材が、
入ってきていました。
どうも、古くは、
貴族のための料理だったようです。
それが、時代も変わり、
ツナのオイル漬けが
普及されるようにもなり、
庶民も食べれる料理として、
今に伝わっているようです。

古いリチェッタによると、
昔は、マヨネーズではなく、
卵の黄身とアチェート(酢)を使って、
作られていました。

2007年のピエモンテ州旅のアルバムから。

アンティパストを頼めば
どこのお店でも必ず食べることができた、
ヴィテッロ・トンナート。
薄切りのお肉に酸味のあるソースが
美味しかったんです。
でも、
これ一皿注文する勇気はありませんでした。
あるリストランテで隣のテーブルに
一人づつ運ばれてたヴィテッロ・トンナートは、
お皿の中一杯に仔牛が並べられ、
ソースが隠れるほどかけられ、
ケッパーが散りばめられた、
迫力あるものでした。

ぜひ、ピエモンテを感じてみてください。



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