2012/04/30
Pastiera
Grano cotto グラノ・コット。
直訳して‘煮た小麦’。
去年9月、ナポリで買ってきた缶詰です。
ナポリの下町、怖い思いをして付いて行ったスパッカナポリは、
実はオーナーがこの缶詰を買い求めるため。
昔行った微かな思い出を頼りに、「 煮た小麦の缶詰が欲しい〜! 」と、
食材屋を探しまわったのです。
その時は、何のことやら勉強不足の私にはちんぷんかんぷん。
やっと、わかりました。
その名の通り、煮た小麦。
中身はこんな感じ。麦の粒々感がわかりますか?
缶詰の中の材料は、
Grano グラノ、小麦と、Acqua アクア、お水と、Sale サーレ、お塩のみ。
これに、リコッタチーズ、グラニュー糖、卵、オレンジピール、シナモンを、
混ぜ合わせ、
練ったパイ生地に流し込み、
格子模様をつけて、オーブンで焼いて、
出来上がり!
ナポリの名物、「 Pastiera パスティエーラ 」です。
Pasqua パスクア、復活祭に食べられるお菓子です。
イタリアでは、こうゆう伝統行事に、伝統料理を用意して、
家族みんなが集まって食事をします。
十字架に架けられて死んだイエス・キリストが、
3日目に復活したことを記念する復活祭。
なんでも、「 春分の日の後の最初の満月の次の日曜日(?!) 」になるそうで、
今年は、4月8日だったそうです。
パスティエーラを作るのに、この煮麦の缶詰を、
一度使ってみたかったと言っていたオーナー。
やっと見つけたお店で、「 いくつ欲しいの? 」
「 いくつ買おうかな〜。 」と店主とのやり取りの横で、
缶詰を手にしたマダム。
「 4つまで・・・。」
「 Quattro クワットロ!!! 」
春のお菓子です。
詳しくは、クッチーナのアラカルトメニューをどうぞ!
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