2013/04/12
Il viaggio di UMBRIA ’12 -14-
2012年ウンブリア州の旅-14-。
前回のお話はこちら。
ノルチャでお昼を取った後、スポレートに戻ります。
その前に、折角、ここまで来たからにはと、ノルチャ地方でもう一つの興味ある場所(青)に。
標高653mの丘陵地にある、
聖女リータが眠る町、Cascia カッシャです。
人口3000人ちょっとのカッシャ、
遠くから見ると、小さくまとまった可愛いい町です。
ウンブリアにいる4人の聖人。
‘アッシジの聖フランチェスコ、聖キアラ、
さっき訪れたノルチャの聖ベネデット’
そして、ここ、カッシャの、
『 万能の聖女 』と呼ばれる、Santa Rita 聖リータ。
丘の高台にはリータさんのミーラが葬られている聖堂と、
40年間、過ごしていたという修道院があり、
年中、たくさんの巡礼者が訪れてくるそうです。
Allora,
私たちが興味あるのは、これ、カッシャのZafferano サフラン。
サフランといえば、サルーデニャが知られていますが、
今は、このカッシャも名産地として、復活しているんです。
昔、1300〜1650年ごろまでは、
この地域、サフラン作りをしていたのだそう。
それが、なぜか途絶えてしまっていたのを、
ある女性が、その史実を知り、今から10年くらい前に、
復活させたというのです。
1gのサフランのために、300個の雌しべ!?
それも、一つ一つ手で雌しべを取り出すという細かい作業。
袋の表紙に表示されている、
zafferano prissimo dell’umbriaのprissimo、プリッシモ。
クロッカスの花の雌しべから、花柱を覗き、
花頭の赤いところだけを残すサフランのことで、
特に高価なのだそう。
この辺りは、1980年に地震に合い、
大変だったとも聞きました。
復活した町には、決してビルは建っていません。
そして、決してITではなく、自然の中で、
昔の人が生きる術に培ってきたものが、
復活されています。
10月末に、サフラン祭りが行われるそうです。
5月22日、聖リータの命日(1457年没)もお祭り。
彼女のシンボルであるバラが配られるとか。
ちょうど、訪れた次の日からもお祭りがあるようでした。
昔あった、地域の夏祭り、今でもやってるのかと、
ふと懐かしくなりました。
ちょっと訪れただけのカッシャを振り返るだけで、
たくさんのことを知りました。感じました。
イタリアって面白いです。
また、次回も見てくださいね!!!
クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ!
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