2014/10/16
La cucina Toscana
トスカーナ州の郷土料理から、自家製パスタのご紹介。
今日は、ピチ（またはピーチ）。
手延べで仕上げる麺は、
まるでうどんのような歯応え。
軟質小麦粉と、水、塩だけという、
シンプルな材料で作る、
農家の質素なパスタ。
このように、手のひら一杯使って、
大きくくるくる回しながら、
伸ばしていきます。
PICI は、Appiccicare(ｱｯﾋﾟｯﾁｶｰﾚ)＝くっつける、
なんて意味からついた名前だとか。
その通り、麺を伸ばした後、
１本１本、きちんと打ち粉をしないと、
ひっついて取り返しのつかない状態に。。。
さて、今回は、こちらのシエナ風。
チーズとバター、胡椒のソース。
そして、ニンニクがしっかりきいたトマトソース、
‘アリオーネソース’。
トスカーナでは、
地元のアリオーネという大きなニンニクを、
使うことから名づけられました。
(クッチーナでは、マダムの実家産、
無農薬ニンニクを使ってます。)
ラグーソースに合わせても
美味しいピチですが、
このシンプルなソースが、
こしのある麺にぴったりです。
シエナ発祥のピチ。
処変われば、‘ピッチ’とか‘ピンチ’とも、
呼ばれるんですよ。
トスカーナへ行けば、どこでも食べられる、
名物パスタです。
ぜひ、お楽しみください！

クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ！