La cucina di abruzzo e molise
2017/04/03
今月のおすすめメニューから。
コッツェ・アッロ・ザッフェラーノ。
“ムール貝のスープ仕立て、サフラン風味”
です。
この黄色いスープが、
そうサフラン風味。
サフランといえば、この小さな赤い食材。
アブルッツォ州のラクイラ県は、
このサフランの名産地なのです。
サフランの花の花柱を
一本一本手で抜いて、
乾燥させて作られます。
その一つの花には3本のめしべ。
気の遠くなるような手作業から生まれる、
‘食べる黄金’と古来から言われきた、
とても貴重で高価な食材です。
アブルッツォ州は
そのサフランの産地になったのは、
町の創建者であった、
神聖ローマ帝国の皇帝フェデリコ2世。
サフラン生産が重要なことを知っていた、
シチリア生まれの彼が、
その生産に適した土地に、
ここラクイラを選んだのです。
それはラクイラ県のナヴェッリ平原。
スルモーナと州都ラクイラの中間、
グラン・サッソ山魂の麓。
山々に囲まれた寒暖の差が激しいことが、
良質なサフランを生みだすそうです。
昔は、地元で使われることがなかったサフラン。
他の都市に運ばれ、
高値で取引されていました。
とりわけ‘ミラノ風リゾット’も、
そういう歴史から生まれた料理です。
アブルッツォ州&モリーゼ州の
郷土料理特集、ぜひ、お楽しみください!
クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ!
Comments are closed