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● ‘17 シチリア東部の旅 −8− – Ristorante CUCINA

Sicilia-est -08-
2017/08/23
‐リパリ島 その4‐。
『 リストランテ ① 』
Ristorante FILIPPINO
1910年創業、
107年の老舗に行ってきました。

前回、高台から見えたあの赤い建物が、
ここ。

イタリアのブオン・リコルド加盟店でもあり、
郷土料理の名店で知られています。

目の前に、公園、そして、
水平線が見えるテラス席です。
この日は、5月23日。
8時でまだこんなに明るいリパリ島でした。

シチリア語で花を意味する「 チウリ 」。
ネレッロ・マスカレーゼ種の白ワインを選んで。

まずは、突き出しに、Gamberetti di nassa
‘ガンベレッティ・ディ・ナッサ’。
甘エビを一回り小さくした、
甘エビのように甘いエビが
出てきました。

初めて見たこんな小さなエビは、
エオリエ諸島の名物。
港では、客待ちの漁師が、
一匹一匹捌いている姿もありました。

前菜に、ペッシェ・スパダ(カジキ)の、
冷製と、

温製。

店おすすめの、
イカスミのリゾット。
そして、ブオン・リコルド料理。“ズッペッタ・デル・ノンノ・フィリッピーノ”
(フィリッピーノおじいちゃんのスープ)
フェットゥッチーネを細かくしたパスタと、
‘スコルファノ’、
この店のシンボルマークの、
‘カサゴ’入りのスープです。

こちらがゲットした、フィリッピーノのブオン・リコルド皿。

そして、メインに、
その日のお魚から選んで、
勧めてもらったのが、カサゴのギオッタソース。

団体の観光客が多いフィリッピーノ。
まぁまぁ静かだったこの日は、
私達のテーブルに、
スタッフが3〜4人とやってきてました。その中の大ベテランのカメリエーレ。
彼が、魚を捌き、
一人ずつのお皿にわけてくれました。
これは給士人の大事な仕事なのです。
(それは、日本人のように、
 上手に魚を食べれないお国柄だと、
 よく聞く話です。)

香草がきいた濃厚なトマト風味のスープで、
味わい深かった一皿でした。
ドルチェは、甘〜い甘=いエオリア風カッサータと、
自家製カンノーリ。

そして、食後酒に、ハウナー社のマルヴァジア・パッシートと、
フィリッピーノ産アマーロ・ディ・ヴルカーノ。

そよ風が気持ちよく、
楽しいひと時でした。
でも、シチリアの夜はまだまだ長いのです。
日が落ちたのは、9時過ぎ。
これからが、ヴァカンスに訪れている
人たちの食事タイム。
エオリアの名物料理を楽しみに
やってきます。

次回も、リストランテ情報です。
お楽しみに!


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