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Notice: 関数 _load_textdomain_just_in_time が誤って呼び出されました。colibri-wp ドメインの翻訳の読み込みが早すぎました。これは通常、プラグインまたはテーマの一部のコードが早すぎるタイミングで実行されていることを示しています。翻訳は init アクション以降で読み込む必要があります。 詳しくは WordPress のデバッグをご覧ください。 (このメッセージはバージョン 6.7.0 で追加されました) in /home/cucina1991/cucina1991.com/public_html/wp-includes/functions.php on line 6114
● ‘17 シチリア東部の旅 −34− – Ristorante CUCINA

Sicilia-est -34-
2018/05/21
‐東シチリア周遊 13‐
『 モディカ 』
シラクーサ滞在中の
‘日帰り4か所、弾丸巡りツアー’。
3つ目のモディカです。
前回はこちら

カルタジローネと同じように、
1693年の大地震で、
バロック様式で再建された町で、
世界遺産の、
『 ヴァル・ディ・ノートの
 後期バロック様式の町々 』

に登録されている町の一つです。

標高300mくらいの山の斜面が、
急流で削り取られ、
2つの峡谷にまたがって
広がってできた町、
という‘モディカ’。

それは、 ④ のモディカ・アルタと呼ばれる、
高台にできた新市街の町と、
それを囲むような形で広がる、
③ のモディカ・バッサ=低い町の、
2つにわかれています。
そのモディカ・バッサは旧市街地。
1902年に埋められて道路になるまで、
‘ ①と② ’は川だったそう。

この日は、旧市街地のここを目指して、
訪れました。
ここは、
1693年の震災後に、
バロック様式で再建された、
モディカ・バッサの守護聖人、
聖ピエトロに捧げられた
‘サン・ピエトロ教会’。
前階段に飾られた、
12使徒の彫像が特徴的。
さて、モディカの目的地、

教会前の小さな路地にある、

『 アンディカ・ドルチェリア・ボナユート 』
さんです。
この町で有名なのが、この、“モディカ・チョコ”
それは、
アステカ文明から伝わる、
不思議な食感のチョコレート。

普通のチョコのような、
滑らかな切り口ではありません。
見た目どおり、ジャラジャラ感。
食べるとまさにジャリジャリ食感。
なんとも不思議な、
小さいころ食べた砂糖菓子を
思い出すような、
そんな味わいのある、
モディカチョコのお話です。

-アステカ文明から伝わるチョコ-とは
13世紀前半〜14世紀前半に、
メキシコ中央で栄えたアステカ文明。
そこは、カカオの大産地でした。
そこを支配したのがスペイン。
新大陸発見と同時に、
スペインがこのカカオを持ち出し、
当時支配下にあったシチリアの中でも、
いち早くモディカに、
このチョコレートの製法が
伝えられたというのです。

今もその製法を守り続け作られている、
モディカ・チョコの材料は、
カカオマス、グラニュー糖、
シナモンかバニラのスパイスのみ。
(現在ではいろんなフレーバーが
 ありますが )
普通のチョコレートに使われるような
材料は使われません。
テンパリングもしません。
カカオの香りを生かすため、
低い温度でカカオを溶かし、
グラニュー糖が融点に達する前に、
火を止め、固められる。
この製法が、
砂糖のジャリジャリ感を残す、
チョコとなるのです。

(百聞は一見にしかず。
ではありませんが、
体感してみれば、
このジャリジャリ感、
絶対、わかります。)

昔は、マターテと呼ばれる、
この石の上で、
石の麺棒を使って、
カカオマスを作っていたそうです。

ショーケースの中の、
当時の雰囲気。

赤がシナモン風味、
ピンクの包みがバニラ風味。
もう一つ、
ペペロンチーノ=赤唐辛子風味、
という、
甘い奥に辛い、
これまた面白い味が伝えられています。

以上、今回の旅のコーディネーター、
佐藤礼子さんの思い出の地でもある、
モディカの老舗菓子店
‘ボナユート’で聞かせてくれた、
歴史あるお話です。

次回もお楽しみに〜!

も宜しく!
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!

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