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● ‘18 カラブリア州の旅 −8− – Ristorante CUCINA

Calabria -08-
2019/03/06
『 ブラッティロ ① 』
-料理教室(1)…マンマ・アンナの家庭料理-

ヴィーヴォ・ヴァレンティア県の
小さな村‘ブラッティロ’。

*カラブリアについてはこちら
*旅のコーディネーター、エリさんについてはこちら

*旅の行程についてはこちら

研修1日目の午後。
前回アップした、
トロペアの町から、
次の目的、ワイナリーの訪問先へ。

まずは、
「 Lezione di cicina casalinga 」
今回の旅で予定していた、
3回の料理教室の1つ目、
マンマ・アンナによる家庭料理レッスンの
お話です。
講師は、
ブラッティロ生まれのアンナさん。

そして、助手のアウローラちゃん。
夏休み中でお手伝いに来ていた、
アンナさんの娘さんです。
ちなみに、
2人して手にしているのは、
フリーマガジン「 イタリア好き 」。
彼女らが紹介されている、
カラブリア版です。
エリさんコーディネートにより、
6月に取材を受け、
自分達が紹介されているページを
開いています。
実は、、、。
刊行されたのが8月の1日なのですが、
この日、9月の5日には、
まだ、ここカラブリアに、
届いていないのでした。
ということで、
私たちが持っていた冊子で、
初お目見えしていた、
というショットです。

さて、レッスンは、
ワイナリーの一角にある、

小屋での野外厨房にて。

内容はトロペアの郷土料理。
パスタ一品と、
野菜を使った料理たち。

一つ目は、トロペアということで、
赤玉ねぎ料理。

千切りにした赤玉ねぎに、
たっぷりの砂糖とヴィネガー、レーズン
などを合わせて火にかけた、
甘酸っぱい玉ねぎ料理、
‘アグロドルチェ’。
玉ねぎがトロ〜りとなるまで、
時々かき混ぜながら、

次は、‘ヴラショーレ’料理。

“Vrasciole”=ヴラショーレとは、
フリット(フライ)料理のこと。
この地域独特で使われる方言で、
農家に伝わるレシピだとか。
カラブリアは海に囲まれ、
魚介のイメージが強いですが、
内陸に入れば、山・山・山。
野菜が豊富にあり、
こんな料理が生まれているのです。

まずは、‘ブラショーレ・ディ・パターテ’、
ジャガイモを使ったレシピを。
あらかじめ、
マッシュしておいてくれたジャガイモに、
卵、チーズなどを合わせたもの。
こちらは、
‘ヴラショーレ・ディ・メランザーネ’。
茄子のフリット。
これまた、あらかじめ、
茹でて潰しておいた茄子に、
モルタデッラハムや、
チーズ、パン粉などを合わせ、
よく混ぜ合わせたもの。
そして、もう一つ。
朝、ズッキーニの花が
たくさん採れたからと、
溶いた小麦粉の中に、
ズッキーニの花のザク切りと、
ズッキーニの千切り、
バジル、ケッパー、チーズなどを
合わせたもの。
ということで、
3つのブラショーレの種が、
出来上がりました。
次は、パスタソース。
スーゴ・ディ・ンドゥイヤ。
トロペアといえば、ンドゥイヤ
オリーヴオイルで炒めた赤玉ねぎに、
ンドゥイヤを入れるだけの
シンプルなソースを習います。

実際、どれもが日本にいてもわかるレシピです。
ネットで検索したり、
専門書を開けばなんだってわかります。
だけど、こうやって、
現地の人に聞くことによって、
歴史や風土を知り、
よりそれぞれの町に伝わる、
伝統の味に近づくことができます。
一般の方も参加できますので、
機会があったら、
ぜひ体験してみてください!

さて、
このソースを煮込みながら、
赤玉ねぎのアグロドルチェの様子を見ながら、
最後にパスタ作りを楽しみました。
フィレイ。
フィレイヤとも呼ばれますが、
ここブラッティロではフィレイ。
一般的にマッケローニ・カラブレーゼとか、
フシッリとか呼ばれるパスタで、
アンナさんに習ったのは、
木の棒に生地を3回巻き付けて
シュッシュッシュと、
転がしながら伸ばしてつくる
パスタでした。

海からの風が心地よい、
屋外の料理レッスン。
料理だけでなく、
アンナさんの言葉に、
エリさんが伝えたい
トロペアの良さがプラスされ、
いろんなことを知ることが
できました。

さて、これらの下準備をしたものは、
後ほど、いただく予定です。
次回のお話にて。
ぜひ見て下さい!

も宜しく。
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!

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