Calabria -09-
2019/03/11
『 ブラッティロ ② 』
-ワイナリー見学と“アペリチェーナ”-
Cantina MASICEI
カンティーナ“マシチェイ”。
料理教室の後、
ワイナリー見学ということで、
ワイン醸造所の方へ。
ここは、料理教室の先生、
アンナさんのご実家で、
お兄さんを経営者にし、
ロンボラ一家でワイン作りを
しているワイナリーです。
前回は、こちら。
この見学は、
他の旅行者の参加者と一緒に、
ワインの説明を聞いて回りました。
そのこだわりを持っているのが、
中央に立つココさん。
彼は、
ボローニャ大学農学部教授と共同で、
“耕さない”農法を実践し、
土着品種のブドウを、
BIOで、有機で、栽培している方。
雑草と呼ばれる草は、
自然のまま。
豆を植え育て、
その栄養で土を肥やす。
そんな話をエリさんの思いのこもった
通訳付きで見学ができます。
ブドウ品種は、
土着の‘マリオッコ・ドルチェ’や、
マンジャグエッラ。
ブレンド用に、
サンジヴェーゼ、シラー。
カヴェルネ・ソーヴィニョン。
白ブドウに、
シャルドネやマルヴァジア、
などなどです。
さて、見学を終えたのが
7時。なのに、まだまだ明るい、
9月の5日。
いよいよお楽しみの
“アペリチェーナ”の始まりです。
場所は、野外厨房の横。
「 アペリチェーナ 」とは、、、。
アペリティーヴォ(食前酒)に合わせて、
チェーナ(夕食)を掛け合わせた言葉。
イタリアは基本(大体)8時からが
夕食タイム。
それまでの時間を、
家族で街のメイン通りを散歩したり、
友達同士、バールで一杯ひっかけたり。
そこで、食前酒を飲む人たちに、
出されるそれなりの食事を楽しむことを、
アペリチェーナと呼ぶのです。
それは、
スナックくらいのところもあれば、
しっかりと提供してるところも
ありまして、
そこで思い出す、
3年前のペスカーラでの、
こんなアペリチェーナです。
ここのワイナリーのアペリチェーナは、
マシチェイで作られる美味しいワインと、
アンナさんが作る地元料理で楽しめます。
長テーブルに料理が並べられ、
ロゼや赤ワインと共に。
そこで出された料理の中には、
私たちのレッスン中に作った、
ヴラショーレ3種。
上から、ズッキーニの花入り、
ナス、ジャガイモ、
そして、“パターテ・エ・ペペローネ”
も登場。
これは、ジャガイモとパプリカの炒め物で、
カラブリアの伝統的な野菜料理。
これを作ったのは、ロンボラ家のマンマ、
ティーナさん。
ちょうど料理を始めるころに
お邪魔した私たちは、
パプリカをカットする手伝いをしながら、
ロンボラ家に伝わるレシピを
教わることができました。他にも、‘白いんげん豆とパスタのトマト風味’や、
‘ナスのオーブン焼き’など、
マンマがアペリチェーナに来るお客様にと、
心こもったお料理で満載です。
この日は、
日本人の他、地元の人、
英語圏の人と多彩な集まり。
ワインを通じて、
会話が楽しめるひと時でした。
そして、ティレニア海が見える、
絶好のロケーション。
夏でも夜になれば海風で涼しいくらい。
なんてったって、シチリア・エオリエ諸島の
ストロンボリ島がこんなにまじかに見えちゃいます。
ほら!
プスって噴火してるんですよ!
次回もぜひ見てください‼‼‼
も宜しく。
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!
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