La cucina Romana
2019/06/14
「 トラステヴェレ風トリッパ 」。
日本では‘ハチノス’でおなじみ。
トリッパ=牛の第2の胃の煮込み料理。
ローマの下町、
“トラステヴェレ”や
“テスタッチョ”で生まれた、
臓物の名物料理です。
他にも、
フィレンツェ風や。
ミラノ風、ナポリ風と、
イタリア各地のトリッパ料理が
ありますが、
ここ、ローマ風は、
ミントを使って煮込み、
仕上げに、
ペコリーノ・ロマーノ(羊のチーズ)を
かけるのが特徴です。
ローマの下町といえば、
この辺り。
コロッセオから南西にあるのが、
テスタッチョ地区。
テヴェレ川を挟んで、
丸い印が、
トラステヴェレ。
今や、大人気スポットで、
行ったことある人も多いはず。
そんな今とは違って、
昔は(1965年まで)、
食肉解体場「 マッタトイオ 」があった、
テスタッチョ地区。
古代ローマ時代から、
すぐ横に流れるテヴェレ川を利用して、
食品の流通の要所だったテスタッチョ。
1889年に「 マッタトイオ 」が建設され、
食肉流通の中心になったそうです。
今は閉鎖され、屠殺場跡地も、
アートギャラリーになってるようですが、
その時代、
マッタトイオで働く労働者は、
賃金がとても安く、
それを補うために売り物にならない、
肺や脳、尻尾、脊髄、
そして、臓物などが
支給されていたということです。
ローマ料理には、
このトリッパ以外に、
これらの食材を使った
名物が数々伝わっていますが、
生きる為に、庶民が工夫を凝らし、
生まれた料理たちなのです。
トマトソースで煮込んだ、
トリッパ独特の柔らかい食感に、
ペコリーノの香りが、
また、違った味わいとなることでしょう。
皆さまのご来店を、
心よりお待ちしております!!!
も宜しく!
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