2012/05/13
Il viaggio di Sardegna ’11 -24-
2011年サルデーニャ州の旅の続きです。
前回のお話は、こちらまで。
9月5日、サルデーニャの北部、オルビア=テンピオ県の、
歴史深い町、テンピオ・パウザニアにいます。
グレイの花崗岩 (かこうがん*石材でゆう御影石) で建てられた、
石造りの家が立ち並んだ、落ち着いた雰囲気の街並みに佇む、
一軒のリストランテ『 Il Purgatorio イル・プルガトリオ 』で食事です。
店内は、明るい感じで、静かな雰囲気。
穏やかな空気が、心地よくしてくれます。
ちょうど1時。他には、旅行者の2人と、上品な年配の親子5〜6人、
そして、私の後ろにも年配のご夫婦1組。
さて、大きなデキャンタに入ったこの地方の白ワイン、
Vernaccia di Gallura ヴェルナッチャ・ディ・ガッルーラを飲みながら。
サルデーニャ特産のパン。
手前が、薄くてパリパリとした‘ Pane Carasau パーネ・カラサウ ’
(そのうちご紹介します!)、
その奥が、中がふわっとしている‘ Civraxiu チブラッキュ ’。
さて、前菜に、そのパーネ・カラサウを使った料理を。
『 Carasau con pecorino arrosto カラサウ・コン・ペコリーノ・アッロスト 』
焼いたペコリーノチーズをのせたカラサウ
ペコリーノは、サルデーニャの特産でもある羊のチーズ。
パリパリのパンに熱々のとろとろのチーズ、美味しぃ!
次はプリモ。
『 Culurgiones クルルジョネス 』
クルルジョネス
サルーデーニャ語は難しいです。変わった名前が多いし。
それに、クルルジョニスとか、いろんな呼び名もあるんですよ。
さておき、これは‘麦の穂’の形をした詰め物パスタ。
じゃがいもやペコリーノチーズやミントが入ってるのが、定番。
ここでは、ミントの味はしなかったし、
麦の穂っぽくもなかったけど (そのうちご紹介します!)、
甘みのあるトマトソース共々、とっても美味しかったです。
『 Maccheroni di busa con pomodorini,bottarga e ricotta mustia
マッケローニ・ディ・ブザ・コン・ポモドリーニ、ボッタルガ・エ・リコッタ・ムスティア 』
マッケローニ・ディ・ブザ、ミニトマト、ボッタルガとムスティア・リコッタ
このお店はイタリア語のメニューですけど、
一般的には、(スペイン語っぽい)
Maccarrones de busa マッカロネス・デ・ブザ、と呼ばれている、
鉄製の細長い棒(ブザ)で巻いて作られる、
長い穴あきのマカロニタイプのパスタです。
フレッシュミニトマトに、ボッタルガ=ボラのカラスミと、
ムスティア=塩漬けしてスモークした羊飼い(?!)の手作りリコッタチーズが
たっぷりかかったソース。
これまた、美味しい一皿でした!
そして、こちら〜。
サルデーニャに来たら、絶対食べてみたかったもの!
『 Lumache ルマーケ 』 カタツムリ
その名も、そのまんま‘ルマーケ=カタツムリ’。
辛みがあって、濃くのあるトマトソース煮込み。
フランス料理で有名なエスカルゴです。
ここサルデーニャは、そのフランスと‘争う’ほどのカタツムリの原産地。
それも、北部のこのサッサリ圏では、
カタツムリの殻の遺跡が見つかっているほどで、
大昔からいろんな種類のカタツムリが食べられているそうですよ。
細長〜い串で一個一個取り出して、食べます。
缶詰はあるけど、フレッシュなカタツムリは初!
触角があったって、動じません。
美味しいものは美味い!!!
オーナーが4個、マダムは8個…。
この私に、一人で堪能させてくれました!…アハハ。
ちなみに、後ろのおばあちゃん。
食事の後、大きなスイカをペロッと食べていました。
さすが、フルーツ好きなイタリア人。
それも、フォークとナイフで綺麗に召し上がります。
そして私たちは、珍しいくらい、トマトソースベースばっかりの注文。
なのに、いろんなソースを食べたような気分。
それぞれの料理にそれぞれのインパクトがあって、
楽しい食事でした!
厳かな雰囲気のサン・ピエトロ大聖堂です。
この町歩いてるだけで、すごく心が癒されます。
でも、それだけじゃないんです。
車停めて、地図を見ながらリストランテ探してる時、
まずは警官の女性が「 どうしたの?」。
そして、教えてもらった道の通りに着いて、また地図を見てると、
年配の女性が「 どうしたの?」
これまた、「 どうせ行く道だから。」と、近くまで連れてってくれ、
今度は、入り組んだ道にわからずにいると、若い女性が、
「 何を探してるんですか? 」。
もう、Simpatiche シンパティケ、親切〜!
サルデーニャ3日目にして、島の魅力、ますます感じてます。
次回も、ぜひお楽しみに!
詳しくは、クッチーナのアラカルトメニューをどうぞ!
Categories:
Tags:
Comments are closed