2013/7/05
Menu di Michelangelo−antipasto−
先週、始まったミケランジェロコース。
ミケランジェロにゆかりのある地、トスカーナ州の郷土料理、
ということで、
料理の内容やトスカーナの名物をご紹介していきたいと思います。
今日は、前菜、
盛合わせ Antipasto misto です。
一つ目は、白いんげん豆のサラダ Insalata di fagioli cannellini。
トスカーナの特産物、白インゲン豆、
カンネッリーニ Cannelliniといいます。
一晩水に戻して、煮込みます。ほどよい硬さになったら、
EVオリーヴオイルと細かくしたセージを合わせて、
冷たくしていただきます。
程よい食感が残り、ホクホク感を楽しめるカンネッリーニです。
トスカーナ地方には、いろんな豆料理があります。
他の地域から、
「 豆喰い野郎 」とあだ名がある(陰口を叩かれる?!)ほど、
イタリアの中でも、豆をよぉく食べる地方なんです。
パンツァネッラ Panzanella です。
固くなったパンを使って、パンのサラダです。
といっても、古くなるパンはないので、
わざにパンを乾燥させカチカチにします。
そして、それを水でふやかし、キューリや赤玉ネギのスライス、
ワトム農園のまほうのトマトを入れ、
EVオリーヴオイル、ワインビネガー、塩・胡椒を合わせます。
フニャっとしたパンに酸味が浸み込み、野菜のシャキシャキ感、
そして、甘〜いトマトと、暑い夏にぴったりのくせになる一皿です。
もともとは、塩味のないトスカーナのパン、
‘パーネ・トスカーノ’から生まれた素朴な家庭料理。
塩が入ってないため、すぐにかちかちになるみたいで、
捨てずに美味しく食べれるようにと、
パンツァネッラをはじめ、
リボッリータ(クッチーナの冬のおすすめでお馴染み、
パンと冬野菜、カンネッリーニを煮込んだ食べるスープ)や、
パッパ・アル・ポモドーロ(パンとトマトを煮込んだスープ)が、
生まれたんだとか。
そして、チンタ・セネーゼと、フィノッキオーナのサラミ2種
Salami di cinta senese e finocchiona
(上)フィノッキオーナは、フェンネルシードル入りの
柔らかい歯ごたえが特徴。
(下)チンタ・セネーゼは、シエナ地方の黒豚入り
最後に、鶏レバーのクロスティーニ Crostini di fegatini。
鶏のレバーに、アンチョビ、ケイパーなどを合わせたペーストを、
焼いたパンにたっぷりと。
思い出に残っているのが、シエナで食べたクロスティーニ。
手の大きさくらいはあるパンに、たっぷり塗られたペースト。
たまらない一皿でした。
と、8年前の旅なのに、ついこの間行ったことのように、
思い出します。そして、
すぐにでも、トスカーナに旅したくなってしまいました。
まずは、前菜にトスカーナの白ワインに合わせて!
皆さんも思い出と共に、、
はたまた、これからする旅の計画と共に、楽しんでくださいね!
詳しくは、クッチーナのアラカルトメニューをどうぞ!
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