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’13 マルケ州の旅 -19- – Ristorante CUCINA

2014/07/10
Il viaggio di MARCHE ’13 -19-

2013年のマルケの旅話、
今日は、夕食の話を。
前回の話はこちらへ。
1日目の夜は、
『 Antica Osteria“da la Stella”
  アンティカ・オステリア
   “ダ・ラ・ステッラ” 』

ホテルで紹介された、
‛ラファエッロの家’に近い、
2階のお店です。
落ち着いた雰囲気で、
ウルビーノにぴったりの
素敵なリストランテです。
まずは、突き出しでスープ。
赤キャベツとジャガイモのスープ。
とっても優しい味ながら、
存在感あり。
心休まるほんわかの温かさ。
前菜から、Cascitta d’Urbino DOP gratinata
con tartufo nero
ウルビーノ産‘カショッタ’の
グラタン、黒トリュフ添え

ウルビーノ特産“カショッタ”とはイタリア中部の方言でチーズのこと。マルケ名物、牛乳混入の羊のチーズで、あのミケランジェロもこのチーズの愛好家だったという。でも、ここはウルビーノ。パッケージは、ミケランジェロではなく、この街出身のラファエッロがモチーフに。柔らかい食感で、塩味も軽い、優しい乳の味わい。ここウルビーノでは、食後に、ロンツィーノ・ディ・フィーキ(イチジクのサラミ)を重ね、蜂蜜をかける食べ方もおすすめ。

マルケ特産のチーズに黒トリュフ。
素材をそのまま楽しめる一皿。
パスタは、Cannoli di grano saraceno ripieni di erbe di campo gratinati al formaggio di fossa DOP,su vellutata di zafferano
野草を詰めたそば粉のカンノーリ、羊のチーズのオーブン焼き、サフランのソース

パスタの味も野菜の風味も活かされた、
あっさりとしたサフランのバターソース。
実に美味しい。
Strozzapreti ducati con fagioli,porcini,pancetta croccante e peperoncino
ストロッツァプレティ、赤インゲン豆・ポルチーニ・かりかりパンチェッタと赤唐辛子のソース

エミリア・ロマーニャ州でも、海沿いのロマーニャ地方の名物パスタとあって、お隣のペーザロ・エ・ウルビーノ県にも、伝わるストロッツァプレティです。

トマトソースに辛みがつくのは、
マルケ地方ならでは。
とってもよくあってます。
今日のワインは白。マチェラータに近いマテリカ産の
白ワイン、‛カンブルジャーノ’。
マルケが誇るヴェルディッキオ種100%の
リゼルヴァで、少し樽香を持つ、
ボディのある味わい。
そして、メインを。Costolette di agnello al sesamo
ごま風味の仔羊のカツレツ

仔羊の香りに、
ごまをまぶせたサクッと甘い衣。
皆一斉に美味しい!と、
感激した一皿。
Filetto di manzo alla griglia con tartufo nero
牛フィレのグリル、黒トリュフ添え

マルケ州全域でおよそ16種類のトリュフが収穫できるそうです。高価な食材の一つですが、気軽に楽しめるのがマルケの特徴。
アスコリ・ピチェーノ県、マチェラータ県、そして、ペーザロ・ウルビーノ県ではアクワラーニャ産が有名。

そして、食後酒に、
ヴェルディッキオのパッシートと、
右のヴィショラート、

Visciolato ヴィショラート、またはVino di visciola ヴィーノ・ディ・ヴィショラ。ここペーザロ・エ・ウルビーノ県特産の伝統的なリキュール。野生のサクランボに地元の赤ワインを合わせ、発酵して作られる甘口のサクランボ(ヴィショラ)のワイン(ヴィーノ)なのです。

をデザートと共に。
それにしても、
このお店のオーナーの笑顔は、
素晴らしかった!
ゆったりとした話し方は、
古都の町、ウルビーノを象徴してるよう。
反面、こんな小さな町にある
ウルビーノ大学に通う学生たちで、金曜の夜は、とても賑やかでした。
バールで、お酒を飲みながら、
Chiacchiera お喋りお喋り!
パワー溢れる町と化しておりました。
次回もぜひ、お楽しみに!!!
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