Abruzzo & molise -12-
2016/12/08
‐モリーゼ州テルモリ、その四‐。
テルモリのビーチ。
ヴァカンスシーズン、
カラフルなパラソルが並ぶのは、
どこの海の町でも見る光景です。
ヨーロッパの人達は、
長期間でヴァカンスをとります。
海に来たならば、
砂場にある、荷物などを置くための、
カビーナという小さな小屋と、
日柄日中、ぼけーっと時を過ごすための、
パラソルと、リクライニングチェアーを、
滞在中、ずっと借りて、海を楽しむのです。
前回のお話はこちら。
さて、テルモリにある名物。
それは、『 Trabucco 』。
“トラブッコ”と呼ばれる漁師小屋です。
一つはすでに屋根がない状態でしたが、
テルモリには、
二つのトラブッコが残っています。
これも見るのも、
テルモリの旅の楽しみでした。
それは古く1800年代頃、
船を出せない時期に、
魚を獲る為に造られたと言われています。
今回、私達はここでしか見てませんが、
特に有名なのがアブルッツォ州で、
ここテルモリの海岸から北へ、
アブルッツォ州のペスカーラまでの途中、
トラブッキ海岸と呼ばれるこの辺りに、
数軒のトラブッコが残っていて、
食事もできるところもあるらしいのです。
漁と言っても、
それぞれ漁師が1本の釣り竿で、
魚を釣るのだと思ってました。
こんな、古い映像を見つけました。建物の先に可動式の竿がついていて、
そこに網をはりつけ海にたらします。
そして、魚が入るのを待って、
網をあげるということ。
小屋の中に数人の人がいて、
みんなで中心の柱を回して、
竿を上げ下げするもよう。
小さな海水浴場ですが、
今年の夏も、たくさんの人で賑わった、
テルモリでしょう。
旧市街地を囲む城塞を、
眺めながら、浜辺でゆったり。
海が大好きなイタリア人達なのです。
次回も、お楽しみに〜!!!
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