Sicilia-est -37-
2018/06/27
‐東シチリア周遊 15‐
『 ノート 』

シラクーサ滞在中の
‘日帰り4か所、弾丸巡りツアー’、
4つ目のノート。
前回はこちら

シラクーサ県ノート。

ここは新しく作られた町。
地震で壊滅する1963年までは、
ここから北西10kmの場所にありました。

イブレイ山地の南山麓に建てられ
斜面に位置するノートですが、
私達が訪れたのは平坦な道が続いた、
町の中心の位置。

ここノートも、
世界遺産
『 ヴァル・ディ・ノートの
 後期バロック様式の町々 』

に登録されてる町の一つ。
訪れれば、どこよりも
美しいと称賛される町の風景に、
出会えることでしょう。

さて、町のメイン通りは、
ヴィットリオ・エマヌエーレ通り。
レアーレ門から始まります。

1838年にブルボン家の
フェルディナンド2世という人を
称えて建てられたという、
ポルタ・レアーレをくぐり、
そう大きくもない、
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りに。
少し歩けば、素晴らしいバロックの街並みが
始まります。

まずは右手、階段上に、サン・フランチェスコ・
アッリンマコラータ教会。

さらに、その先へ進めば、
右手に見えてくる広がる階段。
3つのゆったりとした
踊り場のある大階段を登れば、
素晴らしいノートの大聖堂、
サン・ニコロ聖堂です。

完成は1772年ごろ。
左右の鐘楼を持つ、
幅広に作られたファサードが特徴的。
実は、1996年春、
このファサードだけ残し、
クーポラと天井が崩壊したという話。
修復は進まず、2007年ころまで、
この素晴らしい教会は、
覆われたままだったそうです。
(6年前の地震が原因という
 悲しい出来事でした。)

さて、大聖堂の前の市庁舎も
見ものです。ドゥチェツィオ館。
ここは、ポルティコと呼ばれる
壮麗な前廊を構えています。
ここまでで、十分なくらいに、
ノートの町を堪能できますが、
まだ面白いところがあります。
それは、ドゥオーモの左横の
小さな広場のモニュメントを見たら、
次の道を右へ。
ニコラチ通りに面して建つ、ヴィッラ・ドラータ館とも名乗る、
ニコラーチ館。

正面のバルコニーに注目。
それぞれに、
それぞれの顔をした、
それはグロテスクな彫刻が施された、
装飾の凝ったバルコニーが
飾られています。
ここは、かつて、裕福な貴族、
ジャコモ・ニコラーチ男爵によって
建てられた館。
内部の贅をこらした姿を覗けば、
映画『 山猫 』を彷彿される、
貴族の生活の面影が見えて、
シチリアの歴史を感じることが
できるでしょう。

最後にご紹介するのは、
ノートでの一番の目的だった、
パスティッチェリア
「 カフェ・シチリア 」へ。
ニコラーチ通りから、
ヴィットリオ・エマヌエーレ通りに
戻れば、すぐ角の店。
シンプルな店構えですが、
これまたすごいお店。
シチリアといわず、
世界的にも名を馳せる、
シチリア菓子の名店です。

奥にカフェスペース。
そして、ショーケースには、

シチリア名物、カッサータや
カンノーリを始め、
ビスコッティが勢揃い。
ここは、添加物や着色料、
保存料などを一切使わず、
天然素材のみで
作られるお菓子ばかり。
1892年創業の老舗店、
パスティッチェリアで、
楽しいお買い物ができました。

私達が訪れたのは、
5月の第4日曜日。
その1週間前に、
ここノートで、
「 インフィオラータ 」と呼ばれる、
毎年恒例の行事、
‘春のお祭り’が行われます。
それは、ニコラーチ通りに、
花の絨毯が一面に敷かれるという。

興味ある方は、こちらを覗いてみてください。
ドローンによる花の絨毯の映像が
見ものです。

次回も見てください!

も宜しく!
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!

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