Sicilia-est -36-
2018/06/22
‐東シチリア周遊 14‐
『 ムーロ・ア・セッコ 』
シラクーサ滞在中の
‘日帰り4か所、弾丸巡りツアー’。
4つ目のノートです。
前回はこちら

今回は、モディカからノートへ移動中に、
車窓から見えた、
不思議な光景のお話。

それは、小高い丘に、
たくさん連なる石。
それが、ごつごつごろごろではなく、
一直線に綺麗に並んでいる石の積みものです。
何かの遺跡跡か、
お墓のようにもみえましたが、

こっちでは、誰かのお家の塀垣のように、
整然と並び積み上げられてる石の壁。

ツアーコンダクター、
佐藤レイ子さんによると、これらは、ラグーザ地方で見られる、
『 ムーロ・ア・セッコ 』。
訳して、“乾いた壁”。
いつの頃からの話か解りませんが、
昔、土地を耕した時に、
土の中から出てきた石を、
槌で叩き割り形を整え、
セメントなどを使わず、
こつこつと積み上げて作った
石垣だということ。

この石垣によって、
農民同士の土地の境界線となり、
家畜を守る柵としても
機能していたんだとか。
これは、ラクーサ県で見られる
光景だということです。

そして、ラグーサ県から、
シラクーサ県に。
この道中に、また珍しいものを
見ることができました。
カッルーボの木。
‘カッルーバ’と呼ばれる、
豆が実る木に出会いました。

これがカッルーバ。
今回の旅で、
買ってきたカッルーバです。
日本語でいうとイナゴ豆。
このように茶色く熟成して、
木にブラブラとぶら下がってできます。
南イタリア、特に、
ラグーサではよく見かける植物です。
豆と言っても、中の豆は食べず、
この鞘の部分を使います。
乾燥されて固くなっていて、
そのままでは私達は食べれません。
これを、
ローストしてパウダーにしたり、
シロップになったり。
体にいい自然の甘味料として、
使われています。
(いつか、詳しくご紹介できたらと
 思います。)

シチリアに行くならぜひ欲しいと
思っていたカッルーバです。
でも、なかなか店頭で見つけることができず、
シラクーサの市場をまわっている時、
お店の人に尋ねてゲットできました。
「 うちにあるよ。 」と、
どこかのお店の人が、
奥から出してきてくれたのです。
大急ぎの車移動の途中で、
この地方の文化や歴史に、
ちょっぴり触れることができました。
来てよかった、
ヴァル・ディ・ノート周遊の旅。
まだまだ続きます。
次は、
さらにささに美しい町、
ノートをご紹介します!!!


も宜しく!
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