Calabria -18-
2019/07/12
『 スクイラーチェ 』
‐ 歴史ある陶器の町 ‐

カタンツァーロ県の
カラブリア唯一の陶器の町、
スクイラーチェ。

*カラブリアについてはこちら
*旅のコーディネーター、エリさんについてはこちら

*旅の行程についてはこちら

前回のスティーロから、
再び、イオニア海沿いに走り、
北へ約1時間。

私達が訪れたのは、
旧市街地のこの辺り。
人口3200人ほどの
小さな街。

内陸に向かえば、
標高344mの丘の上に立つ街の風景が、
見えてきます。

まずは、丘の一番高い場所に建つお城へ。

城跡前の広場に車を停め、
お城へ近づけば、
こんな小さなのどかな村の、
こんな立派なお城。
6世紀に建てられてから、
11世紀ごろにこの大きさになり、
16世紀まで増築されていたという、
カステッロ・ディ・スクイラーチェ。
エリさんによれば、
200年前まで使われていたんだそう。
その後の度重なる地震があったとはいえ、
今も、しっかりと面影を残しています。

私達が訪れたときは、
閉館していて残念でしたが、
城内を見学可能です。
ここからイオニア海も
望めるらしいので、
営業時間に気を付けて、
見学してみてください。

そして、ここでも目にした、
トンマーゾ・カンパネッラの名前でした。

さて、お城を後にし、目的地へ。
それは、メイン通りの
コルソ・ジュリエルモ・ペペにある、
陶器店、

『 Deco art di Gallo Concetta 』。
“ デコ・アルト・ディ・ガッロ・コンチェッタ ”。

まずは、この方たちのご紹介。
右が、陶芸作家のティーナさん。
左が旦那様のミンモさん。
彼らが手にしているのは、
私たちが持参していた、
「 イタリア好き 」カラブリア号。

あのアンナさん同様、
(2018年の)
6月頃に取材を受け、
日本では8月に発行されていた、
“カラブリア”特集版を
初めて手にし、
楽しんでいた模様です。

さてさて、このティーナさん。
16世紀以前から
存在していたと言われる、
村の伝統であった陶器作り。
度重なる地震、そして戦争によって、
廃れていった陶器作りを、
復活させたお方です。
街全体が災害・被害に遭いながら、
残っていた技術の書物たち。
そして、世界のあちこちに
保管されていたという、
スクイラーチェ産の陶器により、
復興されたスクイラーチェ陶器。
ティーナさんの手により、
さらさらと描かれる作品を
見せてもらいます。
(体験も可能なので、
 興味ある方はエリさんまで。)
目に留まったのは、
素焼きの作品。
染料を使わないため、
“貧しい陶器”とも呼ばれるらしいですが、
これがシンプルに土の素材を感じれて、
とても素敵です。
お皿や、花瓶型、プレートなどの
飾り物がありますが、
これに釉薬をつけた、
実用に使えるコーヒーカップやお皿などを
買うことができます。
そして、
ショーケースの中にあるのが、
歴史的に作られてきた
最高傑作の作品たち。

上段にあるのが、ロンドンやナポリの美術館で、
展示されてきたという、
古い時代の作風。
きめ細やかなカットが素晴らしく、
ティーナさんは、
もともと持ってる才能を開花し、
旦那様の協力のもと、
これらの技術を習得し、
再開したという凄いお話です。

他にも、いろんな陶器があり、
楽しいお買い物ができました。

イタリアといえば、
明るい陽気な陶器が有名ですが、
こんな芸術作品も
カラブリアで見ることができるのです。
Brava! CALABIA
スクイラーチェ、素敵な街でした。
カラブリアを旅するなら、
ぜひ、訪れてみてください!!!
では、次回もぜひ見てください‼‼‼

も宜しく。
クッチーナのアラカルトメニューはこちらへどうぞ!

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