2013/03/07
Il viaggio di UMBRIA ’12 -11-
2012年9月、ウンブリア州の旅話3日目。
今日の目的地は、ノルチャ地方。
まずは、マルケ州との県境に位置する、
レンズ豆で有名な、山の上の村カステッルッチォ(赤)へ。
そして、その後、サラミと黒トリュフで有名なノルチャ(緑)の町を、
訪れる予定です。
前回のお話はこちら。
ウンブリア州は、70%が丘陵地帯、残りが山岳地帯、
というだけあって、ペルージャから続く国道3号線も、
このあたりは左も右も1000m級の山ばかり。
そして、そんな山の間を東に進みます。
朝ほど強くはないけど、今日は、一日中雨。。。
ノルチャの町への標識。
そして、そのノルチャの町を通り越し、
カステッルッチョへの標識が出てきました。
ホテルを出発して1時間で、
2000m級の山々が連なる、
Monti Sibillini シビッリーニ山脈の一角にいます。
カステッルッチョの村は、標高1452mのところ。
急な坂の細くてうねうねしている1本道もあと少し。
雨降りのこの日は、行く先も下界も全く見えず、
なかなかの恐怖でした。
そんな霧の中、羊飼いの姿がありました。
全く、今どこらへんなのかも分からず、
「 いつ頂上に着くの〜? 」なんて言ってたその時です!
突然、現れたカルデラ大地!
と思うほど、一瞬にして、目の前に広がったのは、
山の上に窪んだ平野でした。
パノラマでないと伝わらない大迫力の平野。
かつては噴火でできた湖だった、
Piano grande ピアノ・グランデ、とよばれる大平原です。
この光景を目にしたときの驚きは、どう伝わるのか?!
初めてみる光景でした。
今まで見てきた、感動の場所、
カプリの青の洞窟、アッシジのサン・フランチェスコ教会、
ドロミテのカロッツァ湖、バジリカータのマテッラ、
ヴェネツィアのサン・マルコ広場、はたまた、
リグーリアのポルトヴェネレでもないんです。
全く違う驚きの光景でした。
さておき、
羊の群れにちょっと一息。
興奮が落ち着いたところで、
その先、進むと、
‘シビッリーニ高原へようこそ’と書かれ、
放牧された馬たちが草を食べていました。
そして、
松の木を植えて作られたイタリアの地図。
テレビ番組でこれを知ったマダムが、朝から連呼していた、
「 松でできたイタリア地図 」。
こんな風だったんですね。
百聞は一見にしかず。
さぁ、いよいよCastelluccio カステッルッチョの村が、
丘の上に見えて来ました。
120〜30人しかいない人口も、
雪に閉ざされる冬の間は3〜4件しか残らない、
という小さな村ですが、
自然豊かなシビッリーニ国立公園に訪れる、観光客やライダーで、
春から夏にかけては、とても賑わうみたいです。
私達は村に入り、中心にある広めの駐車場に車を停め、散策に。
と言いたいところですが、外はなんと8℃の世界でした。
昨日は晴れて暑かったウンブリアは26℃。
ましてや、30℃はある福井から来た私達は、ほぼ夏の格好。
浅はかでした。。。
しかし、ここの目的は、レンズ豆を探すこと!
気持ちを切り替えて、
すぐ近くのお店に入り(1軒しか空いていなかった)、食材探し。
小さいお店の中には、いろんな種類のサラミ類やチーズがたっくさん。
そして、豆類。
そう、これが、カステッルッチョ特産の、
Lenticchie レンティッキエエ、レンズ豆です。
高原で作られるここのレンズ豆は、無農薬。
自然環境に恵まれ、鉄分やミネラルを豊富に含んだ、
品質のよいレンズ豆が育ちます。
そして、小粒な実で、皮は薄く、淡い緑色や朱色、肌色など、
普通のレンズ豆とは違って、カラフルな色が特徴的。
皮が薄いので、水で戻さず、そのまま調理できるんです。
すぐに柔らかくなり、とっても美味しい豆が出来上がります。
そして、これは、Rosse ピンク色をした、レンズ豆。
よく見ると、半円盤型です。
一緒に買ってきたriso nero 黒米。
ここで作られているものは、全部、有機栽培。
素晴らしい環境ですね。
地元の人も買い物に来ていて、
忙しいそうなお店でした。
最後に、丘の上から、大平原を見渡しました。
天気がよければ、左に2500mの山が聳え立って見えるはず。
もう少し、早い時期に来れば、一面の花畑が見えるはず。
こんな風にです。
次は、ノルチャの町に寄ります。
次回もお楽しみに!!!
イタリアを旅しましょう〜。
クッチーナのアラカルトメニューもどうぞ!
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